[2010.12.24] -[門真民報]
14日、建設文教常任委員会が開催され、党議員団から井上まり子議員、福田英彦議員が出席しました。公民館二島分館を来年4月1日付で廃止しようとする条例改正について審議され、井上まり子議員が質問をしました。
施設の安全面に問題があることを「廃止の理由」にしており、井上議員は、開設以来22年間、トイレ・冷暖房の改修以外大規模な改修がなかったことを質疑で明らかにし、施設整備してこなかった市の責任を厳しく問いました。(下記写真参照)
公民館運営審議会は、社会教育法第29条第1項の規定に基づき設置され、「館長の諮問に応じ、公民館における各種の事業の企画実施につき調査審議するもの」とされています。
公民館二島分館を廃止することは、「事業の企画実施」そのものを実施する場所なくなることを意味するもので、当然審議会に諮るべき問題であること。
さらに、公民館二島分館では「事業の企画実施」として「陶芸講座」が開かれているので審議する必要があることを繰り返しただしました。
「廃止については、議会で決定すべきもの」「陶芸などは市民プラザに移転する」「府に問い合わせたが、違法性はない」「自治会や関係団体に説明し理解を得ている」と筋違いで開き直りの答弁を頑なに繰り返すだけでした。
このやりとりに、保守系議員も審議会や議会軽視であると問題点を厳しく指摘する場面もありましたが、採決では賛成多数で可決すべきものと決しました。 門真市のこの様な審議会軽視、廃止ありきの姿勢は、市長の掲げる「公民協働」とは、程遠いものであるといわざる得えません。
所管質問ついて、井上議員は、第二京阪道路供用開始後の市への問い合わせ内容・対応について、今後の対応について質問しました。
福田英彦議員は、一般会計補正予算で、補正予算では英語教育活動業務委託、給食調理業業務委託について問題点をただしました。
「英語活動業務委託」は、年間2800万円を支出し、外国人の英語指導助手を7人配置するものですが、請負の形をとりながら、実際は労働者派遣の実態となっていて、担任の英語教師と相談しながら授業をすすめると「偽装請負」となり、全国的にも労働局から指導を受けている事例が相次いでいます。
このことから、福田議員は授業形態についてただしました。
答弁では、日本語の理解できる講師が授業を行っているとのことでしたが、担任の先生と授業中連携をとらない授業で市教委の言う「コミュニケーション能力を育成する」という目的が達成できるのか疑問を持たざるを得ないことを指摘しました。
また、就学援助制度や奨学金制度を後退させるなかで、一般財源で、2800万円を支出することについては、著しくバランスを欠く税金の使い方であることを厳しく指摘しました。
給食調理業務委託については、国に施設改善を強く指導されているにもかかわらず、給食棟の改修については年一校程度しか行わない方針を崩さないことについて、まず厳しく指摘しました。
さらに衛生管理のために行う給食調理員に対する研修について、受託業者の調理員は偽装請負になるので、説明を聞くだけで、質問もできないという研修内容になっていることが、質疑の中で明らかとなりました。
所管事項質問では、2012年度(平成24年度)に実施予定の北小学校と浜町中央小学校の統合について、①子どもの通学路の安全確保について②学校名について③学校の大規模化についてただしました。
通学路の安全確保については、地域での説明会で意見聴取を行い、警察等との協議を経て対策について地域に説明を行っていること、学校名は新しい学校名とすること、学校の大規模化については教室確保について答弁がありました。
16日、総務水道常任委員会が開かれ、亀井あつし議員が出席しました。身体障がい者に対する軽自動車税減免の適用範囲拡大の市税条例など、7議案が審議されました。 門真市事務分掌条例の全部改正以外の6議案は賛成しました。
大阪広域水道企業団規約の一部変更に関する討論で、「大阪広域水道企業団への5市の加入を反対するものではない」、「しかし、30人の議員定数に対して、堺市は4人、東大阪市は2人。一方、北河内7市で4人と、企業団議会に議員を送り出せないバランスを欠いた議員配分」、「来年の4月より事業をスタートさせるということが先にあり気となっている」以上の2点の問題点を指摘した上で賛成しました。
門真市分掌条例の全部改正の質疑の中でで、(これまでの縦割りの係長制から、横断的)グループ制を導入してきたが、職員が減らされ兼務をする職員が増え現場に出払い、市民から相談の電話が掛かっても十分に対応できない問題点を指摘し、グループ制の見直しを求めました。
また、教育委員会「地域教育文化課」という名称は、「文化」を矮小化したものと言わざるを得ない。文化芸術振興基本条例の制定をした市に相応しい位置づけをすべきと指摘しました。
党議員団が、10年以上にわたって求めてきた、18歳以上の身体障がい者と生計を一にする家族が所有する軽自動車等について減免の対象とする市税条例の一部改正が可決されました。
亀井議員は、「広報やホームページでの周知徹底だけでなく、市内の軽自動車の販売店に、障がい者への減免制度が拡大されたことを周知して欲しい」と市理事者に要望しました。
亀井議員は、所管質問で、大阪府選挙管理委員会のホームページに掲載された平成21年度政治資金収支報告書を閲覧したところ、ある政治団体の住所が門真市の公共施設内となっている問題を取り上げ改善を求めました。(指摘後、住所は変更されました)
15日、速見小学校の図書館を、日本共産党議員団が視察をしました。角咲子校長先生が案内をして下さいました。
速見小学校の図書館は、児童文学評論家の赤木かん子氏のプロデュースで、昨年8月にリニューアルされ、図書館に来る子どもたちが増えているとのことでした。
赤木かん子氏の指導の下、教職員、保護者、学校支援地域事業のコーディネーターを中心とするボランティアの方々の協力により、図書室の清掃、書架、机の配置換え、壁面のレイアウト、分類シール貼り、糸綴じ、ブッカーかけなどが行われ、リニューアルされました。
図書館は、本の分類や置き方、大人が「読ませたい本」より子どもが「読みたい本」を揃えるなど、様々な工夫がされていました。 角校長先生は「図書室は、子どもの癒し、ほっとする場」と熱く語られました。
今後の学校図書館の充実と維持について、司書の視点での継続的な運営が求められます。 しかし、門真市は、専任で専門的に考える司書の配置がありません。今議会の一般質問では、吉松正憲議員がこの問題について取り上げます。 共産党議員団としていっそう重視し、取組んでいきます。
リニューアルされた図書館 「分類と配置」がわかりやすく工夫