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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2010年9月議会 亀井あつし議員の一般質問・答弁

    [2010.9.28] -[議会活動]

    門真市北島西地区のまちづくりについて


     私が今回質問をしようと思ったのは、都市建設部より報告された「門真市北島西地区のまちづくり」事業化検討の為の提案募集結果、企業側から示されたイメージ図を見て、ただただ開発先にあり気で、全国どこに行っても見られるような内容と思ったからです。
     質問の作成にあたり、私は、市民プラザの4階にある教育センターから北島市街化調整区域を眺めに行ってきました。第二京阪道路によってこれまで望めた生駒連山など道路の東側は見えなくなりましたが、今回のまちづくりの対象区域である約10.5haは、ハス田、水田、水路、水辺の雑木林、畑など広々とした昔ながらの門真の原風景が広がっていました。私は、正直、残念でなりません。この風景が見られなくなるというのがとても寂しく思います。確かに、地権者の権利を尊重したまちづくりをするということは当然です。しかしながら市としてもっと「門真の原風景」にこだわってもいいのではないでしょうか。
     先に、企業側から示されたイメージ図にはありませんが、例えば、敷地内に池ではなくハス田を取り入れ四季を通じて眺められる、年に一度イベントとして、レンコン掘りをするとか、第二京阪道路のサイクリングロードの近くにある水路と雑木林の辺りを「休息ゾーン」にするなど工夫次第では、もっとレンコンやハスをアピール出来ると考えます。 
     同時に、第二京阪道路の東側は、現在の市立グランド以外は、農地と地区公園のとどめ、市道守口岸和田線から、砂子の水路、上八荘水路までは見渡せる広がりのある風景、レンコン・クワイと水田、水路、市民農園だけにして、最低限、貴重な昔ながらの門真の原風景を残すべきと考えます。
     8月28日に開催された、子ども議会で「緑豊かな町づくり」をテーマにした質問がありました。質問の中で子ども達は、「門真市は、とても交通の便がよく住みやすい町です。その反面、緑は少ない町だと思いました」「学校の屋上に上がって、門真の町を見渡しましたが、町の色はねずみ色とか黒っぽい色が多く、植物の緑色は、隣の小学校や公園などに、少しづつしかありませんでした」「『緑豊かな町づくり』について未来の門真市をどのように考えているのか、又、今はどのように取り組んでいるのかぜひ教えてください」と発言していました。市は、子供たちの質問に対して緑が増えることについて「町の環境もよくなり、人々が四季の花々や緑と接する事により、充実した日常生活をすごすことができる」「今まで以上に住みやすい緑の美しい町に生まれ変わる事が可能であると考えています」と答えているではないですか。
     貴重な「水と緑の空間」、市民の貴重な財産である北島市街化調整区域の原風景を今なら少しでも残すことが出来ます。門真市として、積極的な姿勢を示していただきたいと考えます。
    そこで3点について質問します。1点目は、事業化の提案募集に当たって、門真市の原風景を残すことについてどのように働きかけてきたのか。2点目に、選定された企業から提案されたイメージ図をどのように評価しているのか。3点目に、今後選定された企業に門真の原風景を残すためにどのように働きかけをしていくのかお尋ねします。


    【答弁】


     現在、「北島地区まちづくり協議会」では、事業化検討パートナーとして三井不動産株式会社と京阪電機鉄道株式会社を選定し、今後、事業手法などの具体の協議を行い、まちづくりの実現に向け検討を進めてまいります。
     議員ご指摘の門真の原風景を残すことについては、提案募集容量の基本条件で、面積にして約3割の地権者の方が営農継続意向であり、提案に当たっては、進出施設と農地との共存共栄方策や連携方策を考慮する事を求めています。
     選定された2者の提案内容については、事業化検討のための提案募集審査会から、当協議会に対して審査結果についての答申が出されております。
     西地区全体についてモール型商業施設を立地する三井不動産会社の提案については、「付加価値が高く、ブランド感がある」ものですが、実現の為には「のうちを北・東地区へ移転し、その場合、北・東地区と一体的にまちづくりを考える必要がある」と評価されています。
     一方、京阪電機鉄道株式会社については、一定の農地が確保されており、「地元との関係性が強い企業であり、地域への貢献度が大きいと感じられる」と評価されています。
     今後につきましては、条件が整った段階で一社に絞込み、当協議会とパートナーとが共同で計画的なまちづくりを実現する為、農地との共存共栄方策や連携方策を含め、施設配置計画については、門真レンコン等、門真の特徴をイメージできる配慮をおこなうよう働きかけてまいりますのでよろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

     


    【再質問】


     答弁で、「進出施設と農地との共存共栄方策や連携方策を考慮すると」とありましたが、門真市が、北島地区まちづくりの事業化検討のための提案募集概要には、「事業に対するリスク回避を行い、北島地区のまちづくりを実現するためには、民間企業のノウハウを初期の計画段階から活用する事が有益」とあり、提案募集にあたって企業側に示された、「事業化検討のための提案募集の質問内容および回答書」を見ると、質問12で「区域図では北地区、東地区の記載があるが、現在、門真市として考えられている将来構想などはあるのか」という質問に「門真市第5次総合計画では、北島地区全体を『中部まちづくり整備ゾーン』に位置付けており、将来の都市構造として、『商業・業務の集積地などを目指した市街化整備を推進する』こととしています」と回答し、質問14の「北島地区からのレンコンの出荷量、出荷額および流通市場におけるウエイトはどの程度のものか」という質問には「把握しておりません。しかし門真レンコンは一般市場への流通はほとんどないと思われます」と回答、質問7は、「農地の扱いについて、?農地は地区内に必ず設ける事を想定する必要がありますか、?たとえば、農地は地区外に想定し、地区内には想定しない形での提案も可能ですか?」との質問に、「?について、現時点での問う協議会会員への意向調査結果に基づけば、面積スペースで約3割の営農継続意向があるため、何らかの形で意向に沿った対応策が必要である事からイメージ図案においての内ゾーンの想定をおこなっていますが、別途、対応策が提案いただける場合は、地区内に設ける必要はありません。?について、可能です」とまで回答しています。

     これらの質問と回答を見る限り、地権者の意向は示すものの、門真市として「門真の原風景」を積極的に守るという意思は感じられません。この門真市の姿勢が、はじめに述べた、企業から示された「イメージ図」につながったと考えざるを得ません。

    全国各地で貴重な、そこに行かないと眺める事のできない景色を見たいと訪れる方が沢山お唯一残された、低湿地、水郷の面影は貴重な財産です。この「門真の原風景」を守ることについてどのように考えているのか、どうしていくのか、改めてお尋ねします。

    【答弁】


     門真の原風景を守ることについての市の考え方でございますが、議員ご指摘のハス田、水田、水路等の原風景については、本市にとって貴重であると認識しております。

     今後、北島西地区のまちづくりを進めていく中で、地権者の意向も確認しながら、農地などについては、北島地区全体を視野に入れ集約するなど、まとまりのある農空間を確保する事により、原風景を感じる事のできる方策を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。