[2025.11.7] -[門真民報]
公共交通の課題解決、ウォーカブルなまちづくりを学ぶ
総務建設常任委員会行政視察に福田英彦議員
総務建設常任委員会行政視察が28・29日に行われ、東京都の三鷹市と豊島区を訪れ、党議員団から福田英彦議員が参加しました。
コミュニティバスに加えAIデマンド交通導入で利用者は右肩上がり
三鷹市は、世田谷区や杉並区、調布市や武蔵野市などに隣接し、市域面積は16・42平方キロメートルで、門真市の約1・3倍、人口は約20万人で、門真市の約1・7倍、市域は全て市街化され、そのほとんどが住宅地です。
視察のテーマは、今年2月から本格導入された「AIデマンド交通」です。
三鷹市は、これまでもコミュニティバス「みたかシティバス」を6路線運行し、交通不便地域の解消を図ってきましたが、バス路線網が限定的・使いにくい地域に対し「AIデマンド交通」を運行しています。
バスのようにあらかじめ決まった時間に決まった停留所を回るのではなく、利用者からの予約に応じて、指定した時間に指定した乗車ポイントから降車ポイントへ乗合で運行するもので、ルートと所要時間はAIが設定します。
国の制度を活用し、2年4ヶ月の「実証運行」を経て運行され、料金はエリア内乗降が100円で、エリア内外乗降が300円で現金・交通ICカード・みたか地域ポイントが利用できます。
また、エリア外利用は、高齢・障がい・子育て割引で300円が200円となります。
利用者は右肩上りで増え、料金設定も含め、その対応が求められているとのことでした。
駅から出ない」からウォーカブルなまちづくりでさらに賑わい
2日目に訪れた豊島区の市域面積は、13・3平方キロメートルと門真市(12・3平方キロメートル)とほぼ同じですが、人口は31万人余、人口密度(約2万3千7百人)は全国1位となっていて、1日の乗降客が230万人の池袋駅のある自治体です。
池袋駅は、乗り継ぎや駅構内の商業施設などの利用で、「駅から人が出ていかない」ことが課題となっていたことから、駅周辺の「ウォーカブルなまちづくり」で、課題解消を図る取組みが進められていました。
説明を受けた区庁舎は、49階建てタワーマンションの3階~9階部分にあり、第一種市街地再開発事業で新庁舎を整備、再開発建物の「権利床の取得」と「保留床の購入」により区庁舎部分の床を確保、旧本庁舎敷地と分庁舎・公会堂敷地を定期借地権により民間事業者に貸付け、その地代から保留床購入費用を捻出、区の財政負担は実質ゼロで建替えを実現、2015年に開庁しています。
公共施設のないタワーマンションに45億円の助成金を支出する門真市とは対照的です。
その後池袋駅周辺は、2015(平成27)年7月に「特定都市再生緊急整備地域」に指定されて以降、プロジェクトが順次すすめられ、公園を有効に配置し、「グリーン大通りの再生」などウォーカブルなまちづくりが進められていました。
戦後80年 憲法九条を守り
平和のバトンを手わたそう
中之島公園で「おおさか総がかり集会」
「輝け憲法!平和といのちの人権を おおさか総がかり集会」が3日、中之島公園女神像前で開かれました。
集会は、シンガーソングライターの一二三礼さんの歌と演奏で始まり、メインスピーチでは京都大学教授の高山佳奈子さんが、「事実と向き合い、『ソースを確認する』こと」の大切さを訴えました。
各分野の市民スピーチの後、政党アピールでは、立憲民主党、社民党、れいわ新選組の代表が発言、日本共産党からは辰巳孝太郎衆院議員が「今こそ野党が結集し憲法違反の安保法制廃止とカジノ阻止を」と訴えました。
門真からも、門真革新懇、門真西高を守る会、けいはん医療生協はじめ多くの方が参加、党議員団から福田英彦、豊北ゆう子議員も参加しました。
補聴器補助制度を門真市でも!
介護・国保・防災について
大阪社保協・自治体キャラバン 門真市と懇談
10月29日、大阪社会保障推進協議会と門真社会保障推進協議会による自治体キャラバン(社会保障の拡充を求める懇談会)が行われました。党議員団から、豊北ゆう子議員が参加しました。
事前に大阪社保協が門真市に提出した職員問題、子育て支援、医療・公衆衛生、国民健康保険、特定検診等、介護保険・高齢者施策等約80項目の質問に対して、門真市が回答した文書を受けての懇談でした。
まず、はじめに、高齢者施策と介護に関わる問題について話し合われました。
補聴器購入補助制度の創設を
補聴器購入補助については全国43都道府県453市町村で何らかの補聴器補助を実施していることから、参加者が門真市での検討状況はどうかとの質問に「関係部署と調整している」とこれまでと変わらない回答で、早期発見のためにも特定検診に聴力検査を入れることや、補聴器購入を医療費に適用できないのかなど要望しました。
遅い認定調査、要支援の受け入れ先がない
ケアーマネジャーからは①認定期間が半年しか出ないことで先の見通しが立てられない、そのことで利用者が不安になる、見直されないのか②ヘルパー・デイサービス等、要支援を受け入れられない事業所が多くなり、要支援の人の受け入れ先がない③要支援C型を希望しても空きがない。④認定調査の時間が掛かりすぎ、利用者さんの生活を支えるためにもう少し早く認定を出してほしい等現場の切実な状況が訴えられましたが、納得のいく回答はありませんでした。
国保の減免申請、収入減少時の救済が大事
次に、国民健康保険についての懇談では、門真民商から減免申請についての市の対応を求めました。減免の仕方が自治体によって多少違いがある。門真市は府に忠実に行っている。大阪府から申立書はあまり活用しないでと言われていると述べました。減免した後、これからどうなるのかの質問に、「届出が必要」との担当者の回答に対し、「その時に救済されることが大事ではないのか」等の意見が参加者から出されました。
減免問題の他、子ども子育て支援金をなぜ国保料に上乗せるのか違和感がある②大阪府から資格確認書の一律交付を行わないことの通知について門真市は躊躇しなかったのか等の質問も出されました。
防災マップに液状化
予測の記載を
最後に防災関係についての懇談では、避難所(小中学校)について①洋式化は何パーセントか②空調設置校は③学校適正配置による廃校で公共用地が縮小されるが心配はないのか、また上水道の緊急を要する箇所、耐震化率、マンホールトイレの設置個所数、防災マップに液状化予測についての記載を早急に等出されましたが、予定時間となり、答える時間が無くなり後日の回答となりました。
せめて2時間の懇談で内容の濃いものに!
今回の懇談時間は1時間だったため、十分な懇談ができませんでした。懇談時間はせめて2時間は必要です。
「文化の日」式典で市政への功労者を表彰
豊北ゆう子議員が「功労賞」受章
文化の日式典が3日開かれ、福田英彦、豊北ゆう子議員が参加しました。
文化の日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とする国民の祝日で1948年(昭和23)に制定されました。
46年、新憲法が公布された日です。
式典では、市長の式辞に続き、「功労賞」、「頌詩」、「教育功労者」の受章者がそれぞれ紹介され、代表者が賞状などを受取り、謝辞が述べられました。
豊北ゆう子議員は、議員在職10年で、6月には全国市議会議長会永年勤続表彰を受けましたが、今回はその功績が認められ、「功労賞」を受章しました。