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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.1828(2010年6月6日号)

    [2010.6.4] -[門真民報]

    大阪府は水道事業から撤退、府民への責任を市町村に押し付け!

     先日、門真市水道局より、大阪広域水道企業団の設立について説明がありました。
     「企業団設立検討報告について」という報告書によると、「水道事業については、住民への直接的な住民へのサービス提供であり、基礎自治体である市町村が水平連携で実施すべきとの考え方により、府水道部を廃止」としています。

    市町村の現状を考慮せず来年4月設立?

     そして、この考え方に基づき、各市町村で開催される6月議会で事前説明。9月議会で設立議案を議決。来年4月に大阪広域水道企業団を設立としています。
     大阪府下の市町村には、門真市のように府営水を100%受水しているところが12自治体あります。
     一方で、府営水と自己水(淀川などの河川や地下水を各市町村で汲み上げ住民に供給する)を併用している市町村もあります。
     各市町村の地理的条件や事業内容も異なることなど、市町村の事情も考えないで、十分な話し合いもせず、これまで果たしてきた大阪府の役割を放棄する「押し付け先にありき」のやり方は許せません。

    門真市の水道整備など後退する可能性も

     また、同報告書には、「『タフでスリムな企業団経営』として、『市町村水道事業を段階的に統合して水源から蛇口に至る府域全体の水道システムの構築を進め、最終段階には、料金や施設整備水準の格差などの課題を解消しつつ、府域一水道の実現を目標とする」としています。
     門真市の水道施設整備の場合、例えば、2008年度の幹線水道管の耐震化は、大阪府下平均20・9%に対して門真市37・5%となっています。また、鉛管は一切使用していません。もし企業団化されると、耐震化の進捗率の低下なども危惧されます。

    規模の小さい市町村の声は反映しにくい議会

     各市町村の声を反映させる議決機関である議会定数は、42市町村もあるのに僅か20名となっています。
     選出方法は、常任議員(10名)非常任議員(10名)置く、常任議員は用水供給事業と工業用水事業供給量に応じて選出。非常任議員は、府下を5ブロックに分け、各ブロック2名としています。
     これでは、人口規模の大きな自治体の声は一定反映できても、人口規模の小さい自治体の声は、極めて反映しにくいだけでなく、決定したことに対して、納得できなくとも従わざるを得ない仕組みになっています。
     議会以外に、予算、決算などの重要案件を報告したり、規約変更など特に重要な事項を協議する首長会議。
     事業計画、経営計画料金単価、予算及び決算などの原案協議をする運営協議会も設けるとしています。
     党議員団として、市の基本姿勢をただすとともに、大阪府に対しても、性急にすすめることのないよう求めていきます。

     

    気になる自動車排ガス汚染-第二京阪道路開通後の二酸化窒素(NO2)測定値

     第二京阪道路が3月20日、全線開通しました。
     西日本高速道路会社は、自動車交通量は自動車専用道路部分(上の高速道路)で1日平均3万3千台と予測を上回ると発表しました。
     それに伴って自動車排ガスのNO2や微細粒子粉じん(PM2・5)などによる空気汚染が心配されます。

    昨年より沿線で四季調査、今回はじめて比較調査を実施

     そこで、党議員団は、地域のみなさんの協力を得ながら第二京阪道路開通前の空気汚染を調べる為、カプセル法でNO2 測定を昨年4月から7月、11月、2月の3ヶ月ごとに毎回7日間ずつ9ヵ所で行いました。
     その結果、昨年4月のNO2濃度平均値は0・013~0・024ppmで大きな差はありませんでした。
    7月、11月、2月も同じでした。
     これらの値は、第二京阪道路から約2キロ離れた門真市役所屋上(大阪府域大気汚染常時測定局)のNO2測定値とほぼ同じ値であり、今後NO2測定値の比較に使えることがわかりました。
     第二京阪道路開通後の第1回目として4月25日~5月1日にNO2の測定をしました。
     図1のように各地点のNO2濃度平均値は0・020~0・033ppmでした。
     すべての地点において昨年4月に比べて少し高い値でしたが、第二京阪道路の影響を受けていないと考えられる門真市役所屋上の測定値も少し高い値であり、門真市域のNO2濃度が少し高くなったためと思われました。

    道路に面した所が高い数値に・・・

     しかし、第二京阪道路横の上馬伏地点は、他の地点に比べて高い数値であり、第二京阪道路の自動車排ガス影響を思わせました。
     この結果は、今後の推移を見守っていくことが大切だと感じさせました。

    2010年4月第二京阪大気汚染チェック.jpg

     

    山下武光氏(元門真市議会議員)逝く

     元門真市議会議員の山下武光氏が、5月26日、逝去されました。73歳でした。心からご冥福をお祈りいたします。
     山下武光氏は、1937年大阪市生まれ、1969年に日本共産党に入党。
     1975年門真市議会議員選挙に立候補し当選。民生常任委員会、建設常任委員会、文教常任委員会、総務常任委員会の委員長を歴任し、4期16年間、議員を努めました。
     市議会で、市民の切実な要求を取り上げ実現に尽くしました。
     また、地域住民の暮らしの防波堤、駆け込み寺として奮闘されました。
     日本共産党門真市会議員団は、山下武光氏の遺志を引き継ぎ、「国民が主人公」の政治をめざして頑張ります。