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    2025年第3回定例会 議案に対する豊北ゆう子議員の討論

    [2025.9.24] -[議会活動]

      豊北 ゆう子 議員

     

     議案第66号「門真市立学校設置条例の一部改正について」、議案第68号「令和7年度国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」、議案第69号「令和7年度後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)」について、反対の立場で討論をします。

     まず、議案第66号「門真市立学校設置条例の一部改正について」です。本議案は、四宮小学校と北巣本小学校を統合し、名称と場所の変更を行うものです。
     しかし、提案理由は、「門真市立北巣本小学校を廃止し、門真市立四宮小学校の名称及び位置を変更する等につき、本条例を提出するものである。」とあります。「『北巣本小学校を廃止し』ということは間違いで、両校を統合することによる条例改正であり、『北巣本小学校と四宮小学校を統合し、小学校の名称及び位置を変更する等につき、本条例案を提出するものである』とすべきではないのか。』と、定例会開会日の本会議上程時の質問で答弁を求めましたが、「四宮小学校と北巣本小学校の統合校につきましては、令和11年4月の運用開始をめざし、現四宮小学校敷地にて新校舎の建設を予定しておりますものの、着工する8年度には先行して、現北巣本小学校敷地にて3年間学校運営を行うこととしております。 したがいまして、2段階の名称及び位置の変更を行うこととなる本改正案の提出にあたって、それぞれの改正内容を踏まえた理由を付すため、提案理由のとおり調整を行ったものであります。」との答弁でした。
     この答弁では、「北巣本小学校を廃止し」と、いうことの説明にはなっていません。
     条例案の第1条では、現に、北巣本小学校も四宮小学校もどちらの小学校名もなくなり、「北巣本四宮小学校」という名称に改正されています。提案理由自身は議案とは言えませんが、提案趣旨を示すもので、このことからも、実態と合致しない提案理由になっていることから、本条例案には賛成できません。

     次に、議案第68号「令和7年度国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」、議案第69号「令和7年度後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)」についてです。両補正予算は、子ども子育て支援制度の創設に伴い、令和8年度より保険料にあわせて支援金を徴収することから、システム改修に係る委託料を追加するものとの説明でした。内容は、国民健康保険事業では18歳以上の加入者が、国の試算で毎月250円負担するもので年間3000円、後期高齢者医療保険事業では一人月200円年間2400円の新たな負担が増えることが質疑で明らかとなりました。しかも年々金額が増額することになるとの説明でした。
     国保加入者や後期高齢医療加入者への影響を質したところ、「保険料の納付が困難な被保険者が増加することが考えられます。減免制度の案内や丁寧な納付相談を行っていきたい」と市民負担への悪影響を認めざるを得ない答弁でした。
     今回の医療保険料に賦課される子育て支援金は「子ども子育て支援法」の改正によるものですが、そもそも支援の拡充をしようとすれば、保険料に追加されることになります。本来、「子ども・子育て支援」を具体化する財源を国民健康保険料に府下すること自体道理がありません。子育て支援を理由にした国民負担の増加が許されないことはもちろん、そもそも医療保険の保険料を少子化対策に使うこと自体が、疾病・障害・老齢など健康リスク発生への備えである医療保険の目的を逸脱するものであることから、社会保険制度の原則を踏み外す支援金制度の導入に係る予算は認められません。以上、反対討論とします。