[2010.5.14] -[門真民報]
4月30日、日本共産党市会議員団は、市長宛の児童虐待防止に向けた取り組みの強化を求める要望書を提出し、関係部局と懇談を行いました。
大阪府では、今年に入って4件の虐待死亡事件が発生するという深刻な事態となっています。堺市、寝屋川市とともに門真市でも、3月28日に2歳児が虐待死するという痛ましい事件が発生しています。
これらを受けて、府は、大阪府児童虐待防止対策連絡会議を開き、児童虐待防止に向けた取り組みの強化策が議論されるとともに、第3者機関による死亡事例の検証会議も開催されています。
日本共産党市会議員団は、3月議会・民生常任委員会で児童虐待問題の未然防止のためにも乳幼児健診未受診者へのケアーの問題を取り上げていただけに、事件を受けて、府の対策会議の傍聴も行い、今回申入れをしたものです。
申入れの内容は、①生後4ヶ月までの全ての家庭を訪問し、育児に関する不安や悩みを聞く「乳児家庭全戸訪問事業」をただちに実施すること。②乳幼児健診の受信率を100%にする取り組みを強化すること。③未受診家庭へのきめ細かい支援。④虐待が疑われる場合に通報しやすい環境づくり。⑤医療機関・保育所・幼稚園・小学校・保健所・市役所等が連携を密にし、虐待の未然防止に生かすことの5点です。
今回の申入れを契機に、児童虐待防止策の推進のために力を尽くすものです。
04年度 |
05年度 |
06年度 |
07年度 |
08年度 |
|
全国 |
33,408件 |
34,472件 |
37,343件 |
40,618件 |
42,662件 |
府子ども家庭センター |
4,349件 |
3,885件 |
3,195件 |
2,997件 |
2,955件 |
府下41市町村(大阪・堺除く) |
- |
- |
4,517件 |
5,744件 |
5,950件 |
8日、参議院選挙に向けての事務所開きが大阪市内で開かれました。
事務所開きでは、元新聞関係者や落語家、市長らが挨拶やメッセージで日本共産党の奮闘や躍進を呼びかけました。
清水氏は、「自民はコリゴリ、民主にガッカリ、新党づくりはうさんくさい。汚れたお金とは無縁の共産党が伸びてこそ変わりはじめた政治の流れが前に進む」と力を込めました。
市田氏は、「国民の模索の状況がある。アメリカにも大企業にも堂々とモノを言って国民の為に頑張る日本共産党に大きな支援を」と呼びかけました。
事務所開き後、市田氏と清水氏は、参加した各界関係者と懇談しました。
明るい民主大阪府政をつくる会は9日、大阪市内で、シンポジウム「橋下府政『実績』を検証~どんな”府政改革”を求めるのか」を開き、330人が参加しました。門真からは、住みよい門真市政をつくる会の市長候補として、市長選挙をたたかった佐々木よしとさんが参加しました。
コーディネーターの中山徹奈良女子大学准教授が問題提起。関西州レベルでインフラを整備すれば経済が活性化し、国際競争に勝ち抜けるとする橋下知事の「大阪都」構想について、「大型開発すれば産業と人口が増えるという20世紀型の開発の考え方だと指摘。
人口減少時代にはあり得ず、莫大な破たんを招く」ときびしく批判しました。そして、国際的な金融不安などに左右されない大阪経済にするには、例えば、医療・教育・福祉・中小企業の活性化で雇用と生活を安定させ、消費を拡大することが何より大切なことだと述べました。
このあと、4氏がパネリストとして発言。東大阪市の金属加工グループHIТの副代表幹事の平山星弘さんが、「大企業が空前の利益を上げる一方、日本経済のかじ取りの誤りから、日本経済を支えるものづくりの零細企業が衰退していっている実態を鋭く告発しました。
朝日新聞編集委員の竹信三恵子さんが、雇用破壊が不況をつくりだしているとし、「大規模開発では真の雇用は増えない。働く人々の賃金・労働条件向上に根ざした景気浮揚が大事なのでは」と訴えました。
大阪教職員組合の田中康寛委員長が、「橋下知事は教育日本一を掲げているが、やっていることは教育そのものを壊してしまいかねない危険なものだ」として、その実態を詳しく紹介しました。
さいごに、日本共産党の宮原威府議団長が、知事の府政運営や政治姿勢に触れ、「橋下府政の行動には府民が動いてつくりだした成果もある。このことにも確信を持ちつつ、府民に提案型でていねいな情報提供をさせるよう求めていくことが重要だ」と指摘しました。
門真から参加した佐々木よしとさんは、「橋下知事のパフォーマンスがマスコミで大きく取り上げられ高い支持率となっているが、今日の話を聞いて、門真市の宮本府会議員をはじめ橋下知事の『大阪維新の会』に参加している府会議員のほとんどが自民党に籍を置いたままだということを聞いて、自分たちの財政破たん・失政のつけをごまかす方便に過ぎないのだなと感じた。」と語っています。