[2024.9.20] -[門真民報]
マイナンバーカードと健康保険証の一体化、健康保険証廃止は問題
民生水道常任委員会に福田英彦議員
民生水道常任委員会が10日開かれ、福田英彦議員が出席しました。
委員会に審査が付託された案件は13件で、採決の結果、全議案が可決すべきものと決しましたが、福田議員は、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴う大阪府後期高齢者医療広域連合規約の一部変更と、マイナンバーカードの特急発行に関する予算を含む令和6年度一般会計補正予算については、討論で問題点を指摘し、反対しました。
マイナンバーカードと健康保険証の一体化の弊害は明らか
マインナンバーカードと健康保険証の一体化に伴う議案のうち、後期高齢者医療の保険証を廃止する大阪府広域連合規約の一部変更について福田議員は、廃止後は資格確認書が交付される予定であることを確認したうえで、マイナンバーカードと健康保険証の紐づけによって、全国各地で問題点が発生していることを示し、資格確認書を発行するのなら、これまでの健康保険証を発行すれば問題ないと指摘しました。
また、マイナンバーカードの発行をこれまでの一カ月から五日で発行する「特急発行」制度は、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴う弊害を新たな制度で埋めるもので、職員の事務も増えて、「本末転倒だ」と厳しく指摘しました。
水道事業の統合は、
前のめりでなく慎重に
令和7年度より岸和田、八尾、富田林、柏原、高石の5団体の水道事業を大阪府広域水道企業団に統合するための規約の一部変更に関する協議については、この間の経過や首長会議での議論の内容について質したうえで、本市においては、前のめりになることなく、慎重に検討するよう求めました。
北島図書館は中央館にふさわしく充実を
門真市図書館条例の一部改正については、「中央館として図書館を統括する」として北島図書館を直営館として位置づけるもので、公共施設再編計画において、旧砂子小学校に再編することとなっていることについては、中央館の位置づけにふさわしく、スペースもしっかり確保することを求めました。
歴史資料館を中塚荘に移転し、新たな歴史資料館として統合し中塚荘を廃止する市民交流会館(中塚荘)条例の廃止については、中塚荘の廃止理由と歴史資料館充実の考え方について質したうえで、2011年に実施された「事業仕分け」では、仕分け人が非常勤学芸員の説明を絶賛し、常勤で雇うことや事業の充実を提言したことなどの経過を紹介し、分かりにくい所在地の周知も工夫することを求めました。
この他、専決処分の承認を求める一般会計補正予算、物価高騰に伴い、生涯学習複合施設整備工事請負契約の一部変更、生涯学習複合施設家具調達事業者選定委員会設置に伴う附属機関に関する条例の一部改正、個人番号カードの特急発行のほか一ヶ月健診実施に伴う一般会計補正予算等について質疑を行いました。
所管事項に対する質問では、①扶養照会の現状と改善、②市隣接民間ごみ処理施設整備による影響と対応、③高い介護保険料の減免制度充実・くすのき広域連合解散に係る諸問題について取上げました。
全国で3番目に高い介護保険料
要因の分析と減免制度充実を
くすのき広域連合が解散し、門真市単独で介護保険事業を運営することとなる第9期事業計画(令和6年~8年)において、基準額が第8期から2001円増の8749円で、全国で3番目に高い保険料になっている要因について質し、介護給付費等が12%増えると見込んでいることを指摘し、見込みすぎではないかと質しました。
答弁では、要支援・要介護者数の増加及び単身高齢者世帯の割合が高いことに加え、所得段階における低所得者層の割合が高いこと、活用できる基金が無かったことを増額幅が大きくなった要因であるとし、訪問介護及び通所介護等の給付費が11%から15%増加すると見込んで算出し、審議会での審議等を経て策定しているもので、「見込み過ぎとは考えていない」としました。
また、高い介護保険料の引下げについて、一般会計からの繰入れによる独自減免実施について質しましたが、国府の通知を根拠に「考えていない」と答弁しました。
生活保護制度における「扶養照会」については、実施状況について質し、費用対効果が薄いことを指摘し、改善を求めました。
また、門真市に隣接する民間ごみ処理施設整備に伴う事業説明会の内容、住民からの訴え等、今後の対応について質し、「これまで住民の相談に対応し、今後も振動による相談があれば振動測定や測定データの提供など対応する」と答弁しました
市長は全く反省することなく職員に責任を転嫁する異常!
総務建設常任委員会で市長の「当選祝」受取問題
宮本市長が市長選挙当選後に市の業務を請負っている業者から「当選祝い」として宮本市長宛の胡蝶蘭を受け取っていた問題について、9日に開かれた総務建設常任委員会の「所管事項に対する質問」で公明党の岡本宗城議員が取上げました。
質疑では、7月11日付の一般紙(二紙)が
報道した内容について紹介し相違ないか質し、「概ね相違ない」と答弁しました。
また、経過について質し、「選挙管理委員会事務局から『関係法令に抵触する恐れがある』との指摘を受け、返却する判断に至った」と答弁しました。
さらに、市長宛に胡蝶蘭が届いたことから市長にも考えを質しましたが、請負業者であることや法人であることで課題があるとの認識で事務方に「大丈夫なん、返さんでええの」
など2、3回問い質した」、「個人というよりこちらに送られてきたので市として対応すべき」と様々な言い訳答弁で、自らの責任については全く示さず、事務方に責任を転嫁する答弁でした。
今回の問題は、市長宛に届けられた当選祝いの胡蝶蘭で、その責任は100%市長にあります。
一般質問で福田議員が厳しくただします。
危険な万博「こども招待事業」は中止に
義務教育学校建設費さらに高額は認められない
文教・こども常任委員会 豊北ゆう子議員
文教・こども常任委員会が11日開かれ、豊北ゆう子議員が出席しました。
文教こども常任委員会に付託された案件は、「門真市立幼保連携型認定こども園条例の一部改正」、「令和6年度門真市一般会計補正予算(7号)」、「動産の取得について(追認)」2件の計4件です。
上野口保育園と大和田幼稚園統合で幼保連携型認定こども園に
「門真市立幼保連携型認定こども園条例の一部改正」は、門真市公立園最適化基本計画に基づき、市立上野口保育園と市立大和田幼稚園を統合し、上野口保育園に幼保連携型認定こども園(定員90名)を設置するもので、両園が無くなることに伴って門真市立幼稚園条例と保育所条例を廃止するものです。豊北議員は市内の公民併せた保育所の定員に対する充足率について、資料を基に0歳児は49%、1歳児~3歳児クラスでは90%~100%のところが殆どであり、4月1日時点でこのような状態だと指摘し、今後のまちづくりの進展などを考えると、保育環境充実が求められることから公立保育園の増設を求めました。
物価高騰による増額
義務教育学校建設に伴う工事請負費
補正予算では、「学校適正配置推進事業」工事請負費の変更額について質疑しました。
この工事請負費は、脇田小学校跡地に建設中の義務教育学校の建設費で物価高騰により3億5995万4千円の増額です。全体の総工費は16億円も上昇し123億円にもなります。交付税措置があるものの、半分以上は市税で賄うことになることを指摘し、受注者からの申請による金額の検証を求めるとともに、新校舎建設を否定しないものの、あまりにも法外な建設費であることから一般会計補正予算(第7号)に反対しました。
「動産取得について」の2議案は、契約日が令和2年4月1日と令和6年4月1日の小学校用指導図書の費用が2千万円を超えるもので、議会の議決を必要とするものです。
所管質問では、3点について質疑しました。
通学路の安全対策求める
1点目に、四宮小学校と北巣本小学校を統合整備基本計画のスケジュールや安全対策について質疑しました。 基本計画では、統合する新校舎が令和11年4月に完成予定。工事中期間の令和8年4月からは四宮小学校区の児童が北巣本小学校に通うことになります。 質疑のなかで、163号線や八尾枚方線などの児童の横断について通学路の安全対策を求めました。
危険な万博に子どもたちを連れていくな
2点目に、2025年大阪関西万博児童・生徒招待事業についての問題点について質疑しました。今年5月に大阪府都市教育長協議会等から、児童が安全に見学できるよう要望する「緊急要望書」が府に対して出されていました。要望書に対する対応策の確認について、安全が確認されなかったら中止の判断をするのか等ただし、危険なこの事業は中止するよう府に求めるよう要望しました。
3点目に、令和2年度に整備された小中学校の一人1台端末を使った授業に係る、諸問題について質疑しました。