[2010.2.5] -[門真民報]
第2京阪道路工事が急ピッチですすめられています。3月20日には、道路が開通することになっており、見学会に多くの市民が参加するなど市民の関心も高まっています。また、大規模な高速道路であることから、今後の環境問題、交通安全対策、高架下の有効活用等、具体的な問題での関心が高まっています。
第2京阪道路は、門真市の近畿自動車道の接続部を起点に、門真市、寝屋川市、四条畷市、交野市、枚方市の5市を通過し、京都市に至る、全長29・7キロメートルの自動車専用道路と一般道路からなる幅100メートル近くにもなる巨大道路です。
1969年5月に都市計画決定され、その後、1987年9月に道路幅員を大幅に拡大する都市計画変更案が提示され、1992年1月都市計画変更が決定され、様々な手続きを経て、工事が着手・実施されてきました。
この間、門真、寝屋川、交野、枚方の各沿線自治体で、環境悪化を懸念した沿線住民などによる「第2京阪国道公害反対連絡会議」「南野口・環境を守る会」が結成され、公害道路反対、公害対策の実施、地域分断対策、交通安全対策を求めるねばりづよい運動が取り組まれてきました。
現在も、供用開始後の問題を含めて、公害調停の運動が取り組まれています。
これらの運動と軌を一にして、門真市や議会においても、様々な事業者への要請が行われてきました。
とりわけ、日本共産党市会議員団は、その時々の議会で、住宅密集地のど真ん中を斜めに突っ切る大規模高速道路だからこそと、万全の公害対策を求めるとともに、幾度となく、国土交通省・環境省などとの政府交渉にも取り組むなど、沿線住民の要望実現に奮闘してきました。
公害対策では、シェルターを設置する必要が生じた場合にも高架構造としたこと、環境監視施設を各市に2箇所設置(門真市では、沖町、三ツ島)、遮音壁の高さをより高いものに(7→8メートル)、一般道の騒音の低減のための裏面吸音板を設置したこと、遊歩道・緑道部分を拡幅させたことも運動の成果と言えるものです。
また、供用後の問題では、供用後には、必要に応じて交通量調査を行い、交通安全対策が必要な路線は順次改善を行う。四宮地区の水路蓋については、2ルートで2・7キロもあるが、老朽化も見られ、今後の取り扱いについて検討する。今後も沿線住民からの要望には、適切に対応する。などの見解を引き出しています。
沖町の環境監視施設、白い住宅の手前柵の中
高架下の裏面吸音板
しかし、残された課題も山積しています。測定項目にPM2・5を加える問題や、実際に道路が開通して、市内道路との接続で交通安全や渋滞などで問題が生じないのかなど、たくさんあります。また、高架下の公園整備や防犯問題等、引き続き解決のために、奮闘する決意です。
京阪西三荘駅にエレベーターが設置され、昨年12月23日から稼働しています。
これで門真市内の駅舎全てにエレベーターが設置されました。
駅舎へのエレベーターの設置については、党議員団が繰り返し議会で求め、署名にも取り組み、市長や京阪電鉄にも早期の設置を求めてきました。
今後は寝屋川市側にしか設置されていない萱島駅の門真市側への設置が課題です。
党議員団は萱島駅へのエレベーター設置、駅周辺のバリアフリー化に力を尽くします。