[2024.3.22] -[門真民報]
市長の政治資金パーティー問題
ずさんな財政運営に反省なし!
福田英彦議員が市長の施政方針に対し代表質問
門真市議会第1回定例会本会議が7日開かれ、宮本一孝市長が2月26日に行った「施政方針説明」に対する代表質問が6日に続き行われ、福田英彦議員が日本共産党議員団を代表し質問に立ち、税金浪費の大阪・関西万博の中止を求めること、市長の政治資金パーティー問題で企業・団体からのパーティー券購入の有無、ずさんな財政運営を反省し是正すること、その他まちづくりはじめ市政全般について質問しました。
企業・団体からのパーティー券購入の有無について明らかにせず!
宮本市長の政治姿勢について福田議員は、自民党の「政治資金パーティー裏金」問題について「言語道断」だと指摘したうえで、企業・団体献金の隠れ蓑となっており、それによって政治、市政が歪められることが危惧されるとしたうえで、宮本市長の政治団体「きれいな門真をつくる会」の政治資金パーティの開催状況(9年間で15回開催し、3千万円余の収入で利益率は86・7%であること等)について紹介したうえで、①紹介した内容について間違いはないか、②企業・団体からのパーティー券購入が含まれているのかどうか、③今後政治資金パーティー自体を開催しないとの考えを持っているのかどうかについてただしました。
答弁で宮本市長は、「議員が示された内容に相違ない」と認めました。
その一方で、企業・団体からのパーティ券購入の有無については、再質問でも「公表の必要はない」と明らかにしませんでした。
また、今後の開催については、「党内でも議論されているところであり、指針に基づき適切に対応する」としました。
企業・団体からのパーティー券購入の有無について答えられないということは、購入してもらっていると答弁しているに等しく、市政が歪められた可能性が極めて高いと言わざるを得ません。
地方債制度知らず財政に20億円の大穴まちづくりの無駄遣いなどに反省なし
福田議員は、門真市のこれまでのずさんな財政運営やまちづくりの無駄遣いを反省し是正してこそ、今後の健全な財政運営や住民合意のまちづくりがすすめられるとして、地方債制度を知らずに国の補助金20億円を受けることなく門真住宅建替に伴う余剰地を門真市が建物を撤去することなく建物付で売却しようとしたことや、事業に位置付けられていなかった大和田駅南側の銀行跡地を建物補償含め16億円で買収したことなどについて反省の弁と是正の方向について具体的に答弁を求めました。
答弁では、余剰地の建物付売却については、「撤去方法を決める過程の中で国の地方債制度が改正された」としましたが、地方債制度が改正され1年近くが経過した令和4年3月議会で党議員団が指摘するまで全く気が付くことはなく、「全くの虚偽答弁」と厳しく指摘しましたが、他の問題についても反省は全くありませんでした。
無批判に大阪維新の会が進める大阪・関西万博を推進
この他代表質問では、大阪維新の会が国・経済界とすすめる大阪・関西万博については、府事業に上乗せで市独自のこども無料招待を行う等前のめりの姿勢が明らかとなりました。
くすのき広域連合が解散し門真市が運営することとなる介護保険事業では、これまでのサービスを継続するとして、総合事業では「安上がりサービス」をすすめていく姿勢が明らかとなり、制度創設が求められていた「難聴高齢者への補聴器補助」については「検討する」にとどまりました。
まちづくりでは、「聖域」となっている住宅市街地総合整備事業について精査の内容が不十分でした。
子育て・教育では、公立保育園の拡充に背を向ける答弁、義務教育学校整備も課題が明らかとなりました。
古川橋駅北側の41階建タワーマンション建設に45億円の助成金支出は大問題!
総務建設常任委員会で、福田英彦議員が問題点ただす
総務建設常任委員会が8日開かれ、福田英彦議員が出席しました。
委員会に審査が付託された案件は19件で、令和6年度一般会計予算、国民健康保険事業特別会計予算(収納関係)、後期高齢者医療事業特別会計予算(収納関係)、介護保険事業特別会計(収納関係)については福田議員が討論を行い問題点を指摘し反対しましたが賛成多数、他の案件については全会一致で可決すべきものと決定しました。
令和6年度一般会計予算で問題となったのは、古川橋駅北側ですすめられている41階建のタワーマンション建設に対し、令和6年度分6億4700万円の助成金の交付が予算計上され、総額で約45億円を見込んでいることが明らかとなりました。
答弁では、「住宅市街地総合整備事業の拠点型開発として社会資本整備総合交付金を活用し、計画的に定める重点整備地区内において、子育て世代を中心とした多数の人口流入を図るため、ファミリー向けタイプを含む多世代の居住が可能となる質の高い共同住宅等の整備を図ることを目的とし、門真市古川橋駅北地区住宅市街地整備事業助成金交付要綱に基づき、設計及び共同施設部分の整備に助成金を交付するもの」と説明しましたが、45億円のうち国費を除く半分は、門真市民の税金から負担しての支出となります。
財政が厳しいと言いながら、民間のマンション建設に45億円の助成金を支出することは大問題です。
大阪・関西万博前のめり、差押で税や国保料の徴収強化は問題
代表質問でも取りあげた大阪・関西万博に前のめりの姿勢も問題です。答弁では、「本市の持つ魅力を国内外へ発信し、万博開催後の地域の活性化を図る絶好のチャンスと捉えている」と、市が推進する理由を述べましたが、①IRカジノのための万博、②脆弱な地盤の夢洲開催で問われる安全性、③大阪府市の財政への悪影響など問題は山積で中止するしかありません。
市税、国保・後期高齢・介護の保険料の徴収強化で、差押の問題点を取りあげました。
令和5年度のそれぞれの差押件数は、市税が448件、国保が466件、後期高齢が26件、介護が29件で、預金債券の差押総額は、7632万4606円になります。
税や保険料の滞納は、市民のSOSだと捉え、親身な納付相談を行うことこそ求められています。
この他、市道門真中央線の一方通行化に伴う本格整備の安全確保、大和田駅前広場整備、門真市駅前の市街地再開発事業、北島西北地区の区画整理事業、石原・大倉地区の整備事業、庁舎エリア整備事業、公共施設再編に伴う砂子小学校大規模改修事業などについてただしました。
一般会計予算に対する討論では、大阪・関西万博推進、税徴収の差押、自治体DXや国の進めるシステム標準化、タワーマンションへの多額の交付金の支出などの問題点を挙げ反対しました。 また、国保、後期高齢、介護の特別会計予算についても、滞納者への差押強化の問題点を指摘し反対しました。 市民に寄り添った施策の実現に頑張ります
パーティー裏金、増税、庶民負担増許さない!
3・13重税反対全国統一行動
全国でいっせいに取り組まれた「3.13重税反対統一行動」の門真集会がサンジョゼ広場で開かれ、福田英彦、豊北ゆう子議員も参加しました。
自民党の政治資金パーティー裏金問題の最中で行われた集会は、各団体(門真民商、門真守口生活と健康を守る会、門真労連)からの訴えに力が入りました。
日本共産党議員団も挨拶、宮本市長の政治資金パーティーでの荒稼ぎ、古川橋駅北側の41階建のタワーマンションに45億円の助成金問題など報告しました。