[2018.1.12] -[門真民報]
次期介護保険料(案)は 12%増!
くすのき広域連合のあり方問われる
くすのき広域連合議会 福田英彦、ほりお晴真議員
くすのき広域連合議会の 12月定例会が 12月 26日開かれ、福田英彦、ほりお晴真議員が出席しました。
提案された案件は、平成 28年度決算認定や条例改正、補正予算など9件で、決算認定、手数料条例の一部改正、給与条例等の一部改正の3件については反対しました。
5億円余の黒字分は高い保険料の軽減に
福田英彦議員は、決算認定の審査で、5億円余の黒字となっている要因について質疑で明らかにしたうえで、①調整交付金増の要因と今後の展望②今期の施設整備と受け入れ状況③「黒字」分の次期保険料への反映の考えについて質しました。
答弁で、黒字分の次期保険料への反映については、「国・府などの交付金の精算、介護保険料給付費等準備金積立て後、保険料へ反映させるため適正な額を充てたい」とし、保険料の軽減に充てる方向が示されました。
民間比較で退職金の引下げは職務の性格から認められない
「一般職の職員の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例」について福田議員は、給与や勤勉手当の引上げが含まれているものの、退職金の引き下げが含まれており、「雇用保険が適用されず、退職後も守秘義務が課せられる公務員の退職金を民間と比較し引き下げることは認められない」と反対の討論を行いました。
第8期事業計画は、地域の実情に沿った計画を門真で!
一般質問で福田議員は、「第7期介護保険事業計画」について、①策定状況②策定委員会での議論の状況③計画(案)の特徴④第7期介護保険事業計画に盛り込んでいる「関係三市との連携強化の具体内容⑤前期比 12%増の高い保険料(月額7162円、年額8万5942)への対応について質しました。
答弁では、関係三市との連携強化については曖昧な答弁が目立ち、再質問も行い、地域包括ケアシステム構築にあたり、三市の医師会の状況が違う問題についても質しましたが、具体的な答弁はありませんでした。
福田議員は、改めてくすのき広域連合のあり方について問題提起、後藤太平議員(門真選出)も厳しくこの問題について一般質問で質しました。
総合事業の開始後の諸問題
人手不足の現状への対応を求める
総合事業により地域包括支援センターの業務量が増加
ほりお晴真議員は、決算認定の審査で、地域包括センターの機能強化に関し、①委託概要と機能強化の内容②地域包括支援センターの役割・業務内容③総合事業開始後の業務量について質しました。
答弁では、地域包括支援センターは、高齢者に関わる多様な相談に対応し、高齢者の権利擁護業務や介護予防・自立支援を図る介護予防ケアマネジメントなどを担う。総合事業の開始により、自立支援型ケアマネジメントの推進で、要支援認定者等の初回の介護予防ケアマネジメントを直接地域包括支援センターが実施することとなり、包括的支援的事業の充実と併せると業務量が増加することが明らかとなりました。
生活支援サービス従事者の不十分なフォローアップ研修の現状
一般質問でほりお議員は、「総合事業」について、①事業開始後の介護認定②事業の利用状況③研修の状況④スクリーニングシート⑤事業所の更新について質しました。
答弁では、要介護者が増え、要支援者が減っていること、総合事業の利用状況では、訪問型及び通所型サービスの緩和型サービスが一割程度で、残りは現行相当サービスの利用とのことでした。
また、生活支援サービス従事者の研修は平成 28年度修了者 54人中フォローアップ研修は僅か8人であること、スクリーニングシートについては、これまでのほりお議員が問題点を指摘してきた経過もあり、担当ケアマネージャーが状況把握できている場合は省略し、全件に実施していないことが明らかとなりました。
ほりお議員は、不十分なフォローアップ研修についての認識、人手不足の現状に対する担い手確保をどうしていくかについて再質問しました。
この他、日本共産党の杉本悦子議員(守口選出)は、決算認定の審査で、高い保険料に対し、殆どの自治体で実施している独自減免を実施していないことを指摘し、反対討論。
同じく、日本共産党の岸田敦子議員(四條畷選出)は、手数料条例の一部改正で、権限移譲に伴うも以外に、これまで無料であった審査手数料を有料とするものが含まれている問題点を明らかにし反対討論を行いました。
火災から市民の安全を守る対策を
守口市門真市消防組合議会定例会 豊北ゆう子議員
12月 25日、守口市門真市消防(以下、守門消防)組合議会定例会が開かれ、豊北ゆう子議員が出席しました。
決算認定や職員給与に関する条例など
提出された案件は、①平成 28年度守門消防組合会計歳入歳出決算の認定について②議案第7号、守門消防職員の育児休業に関する条例の一部を改正する条例案について③議案第8号、(仮称)守門消防組合門真消防署南部出張所新築工事請負契約の変更について④議案第9号、消防職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についての4件でした。
議案7号は、育児休業法の変更に伴うもの。
議案8号は、公共工事設計労務単価が2017年3月から引き上げられたことにより、契約金額や保証金の額がそれぞれ、759万1320円、76万円引き上げられ変更されるものです。
議案9号は、給与法の改定で職員の勤勉手当が引き上げられるものの退職手当が引き下げられるもので、人の命の安全が最優先される消防職員のモチベーションを引き下げるものだと議案9号に反対しました。
年末年始の火災の状況と予防・対策
一般質問では、昨年末4人の死者を出す「さいたま市」の風俗店火災、一昨年前の年末は、120棟が全焼する糸魚川市の大火災が起こっていることから、過去5年間の本消防署管内の年末年始(12月・1月)の火災状況と、消防署の対策について質しました。
火災は8件から14件、その内、建物火災は7件から11件、全焼1件から2件、死者は14年に3名、16年に1名とのことでした。火災の件数としては、他の時期と特段変わりない状況とのこと。
対策は、毎年 12月 10日から1月3日までの間を年末年始火災警戒期間とし、消防車両及び積載資機材等の点検整備の再度の徹底、有事の際には万全の態勢を取っている。また、消防車両等による巡回広報、両市広報紙やFMハナコ等で市民への広報活動を実施していると答弁。
豊北議員は、さいたま市の火災は違反建築物の可能性もあることから、本消防署も違反建築物等への指導と確認が重要と指摘し、年末年始も含め今後も防災・消防活動にしっかり取り組むよう要望しました。
議会終了後、大規模火災に備え、12月 22日に更新配備された救助工作車を視察しました。
霊園内のバリアフリー化など質問
飯盛霊園組合議会定例会 亀井あつし議員
昨年 12月 26日、飯盛霊園組合議会が開かれました。
亀井議員は、平成 28年度飯盛霊園組合事業決算審議の中で、霊園内のバリアフリー化について質問しました。
質問に先立ち園内を調査した結果を踏まえ改善を求めました。
段差解消など墓参者の声を聞き日常的点検進める
同園の管理責任者より「霊園は、昭和 43年より供用を開始し来年で 50年を迎える。
区画当初の計画設計については、バリアフリーは念頭に入れず 1区から6区までは階段やある程度の坂もあった。
7区から 13区の外周の新しい区画は、バリアフリーやスロープを意識し出来るだけ車いすでの墓参が可能となるような設計を心掛けてきた。
高齢化が急激に進む現在、当初からの区画に重点を置きながら、墓園全体がバリアフリーに一歩でも近づく様、日常的な点検、又、墓参者の声を聞きながら進めたい」と答弁しました。
入り口部分から通路にかけて地道の為、雨水が流れてスジ状のクボミが出来ている
表面部分がツルツルで、降雨時滑りやすい。後日、改善されました
霊園の在り方
見直しの時期が・・
今後の霊園整備計画について、「墓じまい」が増えて社会問題化していることなどを紹介し、墓地の造成計画の見直しが必要な時期に来ていることを指摘しました。
「一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例」については、職員の勤勉手当等が引き上げられるものの、退職手当が引き下げられるもので、反対しました。