[2003.6.15] -[門真民報]
第2回守口市・門真市合併協議会が5日、守口市市民保健センターで開かれ、党議員団から福田英彦議員が出席しました。
協議会ではまず確認事項として(1)合併協議会の位置づけ等について(2)合併協議会での協議項目(3)合併に至る手続きについて議題とされました。
この確認事項に合併の是非についての協議が盛り込まれていないことから、福田議員は両市合併問題協議会や合併協議会のための臨時会での議論の経過からもきちっと「合併の是非についての協議」を法定合併協議会の権能として盛り込むよう求めました。しかし、「協議会立ち上げの時も合併の是非は言っている。ここにおられる委員さんはご存知」として盛り込まれませんでした。
次に合併協議会スケジュール(案)について協議され、福田議員は市民説明会や住民意向確認について、新市建設計画策定前に説明会の開催と意見聴取を行うこと。新市建設計画策定後に市民説明会と住民投票など市民意向確認を行うことを求めました。
この問題については他の委員から、「市民の関心を高めるためにもまず市民説明会の開催を」「市民説明会は新市建設計画策定後」などの意見が出され、実施時期も含め今後協議することとされました。
次に合併の方式、市の名前について協議され、合併するとすれば「新設合併」市の名前は「公募」を行うことが決まりました。
つづいて「合併の期日」や「市役所の位置」市議会議員の定数及び任期の取扱い」など重要協議項目の5項目については終盤に協議することが確認されました。
最後に「新市建設計画」について協議され、策定にあたっての基本的考え方(案)において「計画期間は10年とする」とされていることについて福田英彦議員が発言。(1)国の地方交付税の特例措置が激変緩和措置も含め15年であること(2)合併特例債の返済は合併後10年以降も続くことを示し、市民の財政問題についての不安などもあり、せめて20年の計画期間とするよう求めました。
これについて他の委員からは「国の動きを見ても2~3年でころころ変わる。三位一体の議論もされ、財源がどうなるのかについても検討されている。今の状況では難しい」「天下の松下ですら10年の見通しが効かなかった。財政計画を立てたって無駄。市役所も企業」などの意見が出されましたが、再度福田議員は「市民がきちっと判断していく、将来どうなるのかという問題」として20年計画とするよう強く求めました。
これに対し協議会の議長である東市長は「ご辛抱いただいて、議事録に20年の意見あったということは留保しておきたい」「(意見の)多い方に妥協を」と議長の立場を逸脱し、意見の変更、妥協を求めました。
協議会での全会一致を図りたいとの思いからであれば、市民説明会の開催時期などと同様に継続して協議すべきです。結局採決をおこない、賛成多数で強行されました。次回の協議会は7月1日(火)午後2時より門真市保健福祉センターで開かれることが確認されました。結論ありきの性急な議論ではなく、慎重な協議が求められています。
●みんなが疑問に感じている事を、共産党の委員が質問しても、まともに答弁しないことに怒りを感じた。(北巣本町 Tさん)
●住民への説明会も後回しにしようとしている事がよくわかった。合併問題は、協議会だけで決めたらいかんと思います。(南野口町 Iさん)
●形式的にやっているみたいに感じた。議事の進行だけを求める発言には、呆れると同時に、傍聴者がバカにされているように思った。(千石東町 Tさん)
●合併の可否などいろいろな面から協議する場と思っていたが、イメージとはかなり違っていた。(千石東町 Yさん)
●合併先にありきの議論ように感じた。合併以外にも財政再建の方法はあるのでは。(上野口町 Tさん)
5日、議会運営会が開かれ、6月議会に提出される議案の説明がありました。
主な議案は、公共下水道工事・水島小学校大規模改造工事の契約、住民基本台帳カード発行に伴う市条例の改正、国民健康保険料・介護保険料の限度額引き上げに伴う国民健康保険条例の改正、03年度一般会計補正予算、固定資産評価審査委員会委員・人権擁護委員の選任などです。
国民健康保険条例の一部改正は、所得500万以下の保険料限度額を48万から51万円に、所得500万以上の限度額を51万から53万円にまた、介護保険料の限度額を7万から8万に引き上げるもので、今でも高い保険料に苦しむ市民を一層苦しめるものとなっています。
住民基本台帳カード発行に伴う条例改正は今年の8月からカードでも住民票がとれるようになるため、カード発行の手数料を一件につき、500円と定めるものです。
一般会計の補正予算は、合併協議会負担金1200万の追加や元門真南高校グランドの土・日・祝の開放に伴う整備費388万円などです。