• HOME
  • 門真民報
  • 議会活動
  • 政策・提言
  • 新着情報
  • お知らせ
  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2017年6月議会 決議案に対する亀井あつし議員の討論

    [2017.6.22] -[議会活動]

     

     日本共産党を代表し「2025日本万国博覧会」の大阪誘致に対する決議について、反対討論をおこないます。

     まず、この決議文を読んで私が感じた事は、「大阪万博をなんとバラ色に問題満載の事業を、ようもここまで持ち上げて、恥ずかしないの?」と言うのが率直なところです。

     決議文に、「世界中の人々の健康にかかわる様々な課題を克服し、人類の未来に向けてよりよい生活を送ることが出来る新しいモデルを提案すること」とあります。ギャンブル依存症という病気になる施設の横で「健康にかかわる様々な課題を克服し」などよう言えたもんやと思うのは私だけでしょうか?

    先日、安倍政権と財界の後押しを受け、松井知事はフランスで開かれた博覧会事務局の総会に出席しましたが、国内では「成長の起爆剤としてIRと万博の相乗効果を訴えています。ところが立候補届け出では「カジノ」に言及していません。いま提案されている決議文もカジノどころかIRという文言すらありません。本音を隠し支持を得ようという姑息なやり方です。

    カジノは刑法で禁じる賭博であり、他人の不幸の上に成り立つビジネスです。カジノによって「いのち輝く未来社会のデザイン」など描けるはずがありません。

    予定地の夢洲は、皆さんご存知のように埋立地です。専門家は、南海トラフ大地震が起きれば夢洲は液状化し、津波にのみこまれる恐れがある、なんでこんな危険な場所に3千万人もの人を集めようとしているのかと警告しています。

    決議文には、「大きな経済効果をもたらすとあります」と門真市にも素晴らしい恩恵があるかのような幻想を与えています。そうでしょうか、そんなことはありません。万博会場建設費は約1250億円、運営費は約800億~830億円、ほかに鉄道整備が必要です。地下鉄中央線の延伸など鉄道整備などと関連事業費だけで730億円と試算されています。夢洲の埋め立てが完了していない部分の土壌改良などにも莫大な財源が必要です。これまで夢洲、舞洲、咲洲のベイエリヤはさまざまな誘致構想が浮上し、ことごとく破綻してきました。松井知事は「大阪の成長にはベイエリヤの活性化が必要」といいますが、ムダな大型開発の二の舞になりかねません。

    日本共産党は、「賭博解禁はアカン」「夢洲への『カジノ万博』誘致やめて」の一点で、支持政党や団体などの垣根を越えた共同を広げることを表明し討論を終わります。