[2006.4.16] -[門真民報]
3月30日、くすのき広域連合3月議会が開会され、(1)くすのき広域連合広域計画の一部変更について(2)事務分掌条例の一部改正について(3)介護保険条例の一部改正について(4)17年度補正予算(5)18年度予算について審議が行われました。
くすのき広域連合広域計画の一部変更については、介護保険制度の改定に伴い、広域計画の中に、地域支援事業や地域密着型サービス事業者の指定及び指導監督などを追加するものです。地域支援事業は、これまで市町村で実施していましたが、今回、新たに介護保険に組み入れられ、この事業をやればやるほど介護保険料が高くなります。地域支援事業のうち、任意事業の内容は、保険者の判断で決めることができるため、中西議員は、「任意事業は各市の一般施策で行うよう」求めましたが、「どこに行っても同じサービスを受けられることが原則」として、介護保険の中で実施するとしました。
介護保険条例の一部改正は、第3期介護保険料を条例で制定するものです。今回は、表のように、新第2段階を除き、44%もの値上げとなっています。特に、年金が80万の境界に近い方や、非課税から課税になった方は、激変緩和措置があるものの相当厳しくなります。同議員は、せめてこうした方を対象に減免を実施すべきと迫りましたが、喜多連合長は「減免を実施すれば、また保険料にはねあがる」として実施しない頑なな態度に終始しました。この条例について、日本共産党は高齢者を一層苦しめるものだとして反対しましたが、公明党など多数の議員が賛成し可決となりました。
17年度補正予算では、昨年の10月からホテルコスト代の徴収に伴う給付減があるものの、サービスの利用が多く給付が増加し、財政安定化基金より約7千万借り入れを行うものです。同議員は、「ホテルコスト代が高齢者に重くのしかかっている。吹田市では食事代の補助を行っており、くすのきでも実施すべき」と迫りましたが、「全国同じ負担が望ましい」という冷たい答弁でした。この議案については高齢者の負担を増やすとして反対しました。
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*これまで、介護保険料は5段階で徴収していましたが、第3期からは6段階となります。新保険料は、今年の4月からの徴収となりますが、年金から天引きの方は10月からとなり、一挙に保険料が増額となります。
老年者控除(50万円)の廃止、公的年金控除の縮小(140万から120万)、非課税措置の廃止に伴い非課税から課税になる高齢者は急激に保険料が跳ね上がるため、激変緩和措置がとられていますが、毎年上がる過酷な状況となっています。*例えば、1人暮らしで非課税から課税になった場合旧料金(2段階)29,850円→新料金(5段階)71,870円(一挙に2.4倍)これを、18年度52,320円、19年度62,090円、20年度71,870円と3年にかけて新料金にするというものの年金は増えないのに毎年値上げとなります。
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(単位:人/月)第3期くすのき広域連合介護保険事業計画より
3月29日、飯盛霊園組合議会第1回定例会が開かれ、党議員団から福田英彦議員が出席しました。
まず、公平委員会委員の選任、平成17年度特別会計補正予算、職員に関する条例改正について提案、説明がおこなわれ、全会一致で可決されました。次に平成18年度、一般会計及び特別会計について提案、説明がおこなわれました。これに対し福田議員は、園内施設等清掃業務委託料が昨年より7百万円あまり高い六千百万円が計上されていることについて質しました。拡張により作業面積等が増えたこと、前回の入札の際再々度の入札が行われたことなどが理由としましたが、適正な予定価格の積算について研究すること、非公開となっている予定価格の事前公表について求め、改善の方向が示されました。