[2014.9.12] -[議会活動]
福田英彦 議員
議員提出議案第8号門真市こどもの医療費の助成に関する条例の一部改正について、賛成の立場から討論を行います。
賛成の趣旨は、提案理由の説明に尽くされていますが、第1に、こどもの医療費助成制度を入通院で小学校卒業まで拡充したとしても、府下の現状を見ると進んだ制度とはとても言えない最低限必要な拡充であること。
第2に、地方自治法第222条第1項の規定に基づく行政実例、即ち「予算を伴う議案提案についてはあらかじめ長と財源の見通し等の調整をすべきである」という点も、施行日を4月1日とし、一定の配慮を行っていること。
第3に、大阪府の動きを見ても「福祉医療費助成制度に関する研究会」において、府の現行の乳幼児医療費助成に係る市町村支援の総額を拡充することを前提に検討がなされるという予算措置に向けた確かな動きがあることです。
当初党議員団は、中学校卒業までの拡充が必要との観点から、府下の現状の資料も添付し、各会派に共同提案の申し入れを行いましたが、緑風クラブからは小学校卒業までの拡充なら共同提案可能ということで回答があり、共同提案ということを重視し、小学校卒業までの拡充で、再度各会派への働きかけを行いました。
公明党、自民党、門真市民クラブの回答は、共同提案には乗れないという回答でしたが、その理由は全く示されませんでした。
反対ありきの姿勢で、残念ながら議会人として取るべき態度ではありません。
特に公明党は機会を捉え子ども医療費助成の拡充を一般質問等で取り上げてきたわけで、提案の内容については当然反対ではないはずですから尚更です。
おそらく本定例会の一般質問では、子どもの医療費の助成制度の拡充を市理事者に求め、前向きな答弁を引き出すということになるのではないでしょうか。
提案説明でもありましたが、神奈川県逗子市の公明党は、いわゆる市長与党でありながら、共産党との関係も是々非々で、子ども医療費助成の拡充については、市長の再議などがあっても条例提案を共同で行ってきており、その対応は雲泥の差と言わざるを得ません。
市長の提出する議案には唯々諾々と賛成し、市民の切実な願いを受け議員が提出する議案については行政実例を口実に反対という態度は、様々な観点から議会改革が求められている中にあって、それに逆行し、議会の劣化を招くことになります。
提案されている内容に反対でないのであれば、本議案に賛同し、議会としての役割をしっかり果たすことを改めて求めて討論とします。