[2026.6.27] -[議会活動]
豊北 ゆう子 議員
1、大和田こども園の施設整備について
(1)4月開園の大和田こども園は、なぜ新設でないのかについて
現在、本市の公立園は国道163号以南の「砂子みなみこども園」と163号以北の「大和田こども園」の2園となっています。
これは、令和2(2020)年3月に策定された「門真市公立園最適化基本方針」で人口減少や本市の財政状況等の理由から決定されたものと承知しています。
今年4月1日、市立上野口保育園と市立大和田幼稚園の統合園「幼保連携型認こども園『大和田こども園』が大橋町の元「大和田幼稚園」園舎に整備され、開園しました。
新しい園舎とはいうものの、新しく整備されたのは子育て支援室と給食棟のみで、トイレや手洗い場は黒ずんだ古いまま、手すりのペンキは所々剥がれ落ち、2階に上がる階段もボロボロ、遊具も錆びたまま放置されている状況で、園の門の看板も新しい園の名前が取り付けられてはいるものの、閉園している「おおわだ幼稚園」の看板も2か所がそのままの状態で始まりました。
まず、このようなずさんな状態をどのように認識しているのか、答弁を求めます。
2つの公立園の内、163号以南の「砂子みなみこども園」は2018年に新設されましたが、今年4月に開園した「大和田こども園」は、築50年近くたっているというのに、先ほども述べましたが、子育て支援室と給食棟を新設しただけで、保育室や廊下、トイレ、手洗い場など殆ど手つかずの状態です。同じ市立認定こども園なのに、大和田こども園は新設でなくなぜこのような状態なのか、このような違いがあるのは、どのような考え方に基づいているのか答弁を求めます。
「門真市公立園最適化基本方針」では、この2園に対して「上野口保育園と大和田幼稚園の園舎はどちらも老朽化しており、子どもたちが健やかに育ち、発達に応じた感性を養うとともに、安全・安心な教育・保育が行えるよう、将来的に建て替えを行う等の対応を検討しなければなりません。」と書かれていますが、建て替えについてどのような検討がされたのか、今からでも建て替えを検討すべきだと考えますが、答弁を求めます。
(2)3月24日、26日に行われた大和田こども園の内覧会について
新設されたこども園が、このような状態で開園するというのは異常な事態と言わざるを得ません。そもそも、この内覧会は日本共産党議員団が開設前の園の現地確認を要望したことをきっかけに、議会に対して行われたもので、当初の予定では全く計画すらありませんでした。その理由について答弁を求めます。
(3)開園後の施設に対する保護者や保育士等現場の声について
開園から約3カ月が経ちます。保護者や保育士等現場の声を把握されているのか答弁を求めます。把握されている具体的な内容についても答弁を求めます。
(4)今後の施設改善・整備についての考えについて
大和田こども園の内覧会後、共産党議員団は4月6日「大和田こども園開園に向けた整備工事に関する要望書」を提出いたしました。
老朽化しているトイレは、トイレトレーニングが本格化する2歳児のトイレをはじめ園児がきれいで気持ちよく利用できるトイレに改修し、子どもたちの成長を促進することこそ求められます。
本来なら、保育室を含めた諸室の改修が必要だと考えますが、少なくとも未改修の全てのトイレの改修を行うことを要望しました。
議員団の要望も含め、どのような改善が図られたのか、また今後の整備についての考えについて答弁を求めます。
【答弁】
まず、4月開園の「大和田こども園」は、なぜ新設でないのかについてであります。
大和田こども園は、既存園舎の有効活用を前提に、認定こども園の基準を満たすなど、運用上必要な給食棟、子育て支援室、保育室、トイレの増設に加え、各種法令に適合させるため、エレベーターの設置及び設備の改修等を行ったもので、既に基準を満たしている設備は改修の対象外としたものであります。
なお、施設・設備の経過年数に伴い、一部が老朽化していることは把握しており、今後におきましても、安全・安心な保育環境に向け、日常点検による軽微な修繕をはじめ、特に保育に支障が生じる場合においては、必要な補修や修繕を実施することで今後の運営において対応できるものと考えており、ずさんな状態ではないと認識しております。
砂子みなみこども園の整備につきましては、南保育園及び南幼稚園の統合にあたり、利用定員や敷地面積、園舎の状況などに鑑みた結果、増築や改修による整備は困難であると判断したものであります。
一方、大和田こども園につきましては、本年4月時点で築年数が48年経過しているものの耐震性能を有した建物であり、園舎や利用定員の状況、また、敷地の一部が借地であること等に鑑み、既存ストックを効果的に活用するとの考えのもと、門真市公立園最適化基本方針から具体の整備内容を定めた門真市公立園最適化基本計画において増築及び改修工事による整備としたものであります。
また、建替えにつきましては、増築及び改修工事により認定こども園を整備したところでありますので、現時点で検討しておりませんが、今後の保育需要や周辺のまちづくりの動向などを踏まえつつ、適正な配置について判断してまいりたいと考えております。
次に、3月24日、26日に行われた「大和田こども園」の内覧会についてであります。
内覧会を当初予定していなかった理由につきましては、新築工事ではなく、増築及び改修工事に留まるものであったため、予定しなかったものでありますが、その後、議員からの開催を希望する声を受け実施したものであります。
次に、開園後の施設に対する保護者や保育士等の現場の声についてであります。
保育士等からは、子育て支援室ができたことで、プライバシーが確保され、乳幼児等とともに相談ができるようになったこと、また、保護者からも、乳幼児が遊びやすい工夫が施されており、利用しやすくなったとの好意的な意見があった一方で、保育士等からは、調理室から保育室まで給食の配膳車を運ぶ際に玄関部分にわずかな段差があることで、汁物等がこぼれないよう持ち上げる必要があること、また、新たな施設には、消防法施行令に抵触はしないものの園内放送を聞くためのスピーカーが整備されていない等の意見があります。
なお、保護者からは、施設に対する意見は特に伺っておりません。
次に、今後の施設改善・整備についての考えについてであります。
開園から現在までの間での改善につきましては、手すり等の塗装について、職員で対応できるものについては職員が補修しており、また、園内放送を聞くためのスピーカーが整備されていない部屋に園所有の携帯電話等を置くことで、職員室と連絡をとれるようにしております。
なお、議員ご指摘のトイレについては、保育士の創意工夫やスキルによる促しをすることで、現状トイレを嫌がる園児がいない状況であります。
今後の整備については、先ほども申し上げましたとおり、引き続き保育に支障があるかどうかに基づき対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
【再質問】
砂子みなみこども園の整備は増築や改修による整備は困難であると判断したもので新築となり、大和田こども園については築年数が48年経過しているものの耐震性能を有した建物であり、園舎や利用定員の状況、また、敷地の一部が借地であるなどにおいて、増築及び改修工事による整備としたものということですが、同じ公立園であって、利用する保護者や子どもにとって、あまりにも違いすぎます。これで「子どもを真ん中にした市政運営」といえるのかということを指摘しておきます。
今後の施設整備は保育に支障があるかどうかに基づいて対応していきたいとの事ですが、「保育に支障があるかどうか」は、具体的にどのようなときか答弁を求めます。
令和5年3月改訂の公共施設等個別施設計画では、今後の施設の対策実施年度の目安が書いてあります。大和田幼稚園(現在の大和田こども園)の施設については、2025年に大規模改修、2035年に中規模改修とされているが、その時までは補修や修繕で運営していくのか、中規模改修とはどのような改修を考えているのか、将来的に大和田こども園の施設は建て替えが必要となりますが、どのように考えているのか答弁を求めます。
【答弁】
豊北議員の再質問につきまして私よりご答弁申し上げます。
まず、大和田こども園の施設整備についてであります。
保育に支障がある場合につきましては、通常の園生活を送る上で園児や職員に事故や怪我等が誘発されるおそれなど、通常の園活動を行う上で看過できない支障が生じるおそれがある場合を想定しております。
中規模改修とはどのような改修を考えているのかにつきましては、屋上防水や外壁の修繕、設備消耗部品の交換などが一般的に想定されるものでありますが、具体にどのような改修を行うかは、経年後の建物状況によるため、今後の維持管理として、日常点検による軽微な補修や修繕を行っていくなかで、中規模改修の要否や内容について検討してまいりたいと考えております。
建替えにつきましては、先ほどご答弁申し上げましたとおり、今後の保育需要や周辺のまちづくりの動向などを踏まえつつ、適正な配置について判断してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
【要望】
施設整備については、園児や職員に事故や怪我が誘発されるおそれ、通常の園活動で看過できない支障が生じるおそれがある場合に整備するとの答弁でした。 保育施設は、単にけがや事故が起きなかったら、それでいいと言っているようなものです。
同じ門真市の公立園に通う子どもであって、通う園によって教育・保育環境に著しい格差があるのは「子どもの権利」の観点から不適切だと言わざるを得ません。
今後の大和田こども園の施設環境を良くしていくための、整備計画を立てることを強く求めておきます。
2、北巣本四宮小学校の通学路の安全対策、国道163号「宮前町交差点」の信号機を歩者分離信号にすることについて
(1)開校前後の状況について
本市における学校統廃合により、今年4月から四宮小学校と北巣本小学校が統合し、北巣本四宮小学校が北巣本小学校に開校されました。
新しい通学路になり、危険な交差点などに交通専従員が配置されたりの安全対策が取られていると思っていますが、子どもたちが横断する国道163号の宮前町交差点は、今のままでは安心安全とは言えない状況が続いています。
北巣本四宮小学校では、新しい校舎ができるまでの3年間、これまでの四宮小学校区の児童が北巣本の小学校に通い、その後は北巣本小学校区の児童が新しく建設された四宮小学校に通うことになり、児童だけで危険な163号の横断は大丈夫なのか、子どもたちが事故に遭うことが無いよう万全な安全対策が強く求められています。
国道163号の宮前町交差点は児童約180名が横断します。第2京阪道路側道2車線から降りてくる自動車・大型トラックの通行が多く、殆どの車が児童らが横断する横断歩道に向かって右折してくることから、児童にとって非常に危険な交差点となっています。
本市は、門真警察署に働きかけ、歩行者が安全に渡り切れるようカウント式信号の設置や交通専従員2名を配置されていますが、万全な状態と言えるものではありません。横断する児童の列が少しでも間が空くと突っ込んでくる車も見受けられます。ヒヤッとする場面が何度かあると交通専従員さんは言います。
また、児童が初めて、集団登校する4月8日の朝は、交通専従員に加え教育委員会関係者数人が見守り、大勢の新1年生の保護者らも163号を横断する児童を見守り同行していました。9日以降もしばらくの間、見守り同行している保護者が多くいることからも、その心配な心境は計り知れません。2か月半経った今も、交通専従員さん以外に保護者やキッズサポーターの方がこの交差点の横断に数名が付き添っている状態です。自転車に児童を乗せて登校している保護者の方もいます。
そこで質問ですが、
(1)安全対策についての開校前の検討状況について、開校後の子どもたちの状況をどのように認識しているのか、課題などについて答弁を求めます。
(2)PTA・保護者・学校・交通専従員さん・地域の方からどんな意見や要望があるのか、把握している内容について答弁を求めます。
(3)歩者分離信号の社会実験についてです。
交通専従員が配置されている時間は、児童が集団で横断する時間帯のみと思いますが、児童だけで横断することもあることから、児童だけでも安心して横断できるようにしなければなりません。
そのためには、歩行者の横断と車両の通行時間を分離した歩車分離式信号の設置が必要不可欠と考えます。
3月の第1回定例会の代表質問で、党議員団の福田英彦議員が歩者分離信号の設置について、質したところ、「これまでの間、門真警察署と 様々な協議を行い、国道における交通渋滞への影響等を踏まえ、歩車分離信号 設置の要望はいたしておりません。点滅が始まるまでの時間が視覚的に把握 できるカウントダウン式歩行者用信号機への付け替え、また、信号機の設定変更による青色点灯時間の延長が可能となり、加えて、市教育委員会としても2名の交通専従員を配置することとしました。 さらには、門真警察署に対し登下校時間帯における警察官の立哨も併せて要請しており、可能な範囲で協力する旨の回答も得ておりますことから、これらを以って児童の安全な横断を確保してまいりたいと考えております。」と答弁されました。
この答弁に対して、福田議員が「こどもの安全確保とどちらが大切かということを改めて考慮し、少なくとも門真警察署に対し歩者分離信号の設置要望を行うべきではないか」との、再質問の答弁には、「歩車分離信号に関する警察への要望については、本市及び門真警察署担当者間における事前の話し合いの中で、当該交差点に歩車分離信号を設置することは、交通渋滞を引き起こす要因の一つとなり、実施することが難しいとの見解であったことから、要望には至らなかった。しかしながら、通学が始まり実際の交通量等を勘案した結果、児童の安全確保に必要不可欠と判断した場合は、学校をはじめ、地域や保護者とも連携し、門真警察署に対し改めて要望してまいりたいと考えております。」との答弁でした。
その後、6月17日に開かれた、文教こども常任委員会でも議論されましたが、「更なる安全確保を図るため、歩者分離式信号への変更について門真警察署に要望したところであります。」との答弁をされ、本市として警察への歩者分離式信号を要望されたという事であります。
質問ですが、いつどのように要望し、結果はどうであったのか経緯について答弁を求めます。
私は宮前町交差点においては、危険な状況が子どもたちの横断だけでなく、高齢者など横断に時間が掛かかる市民にとっても、健常者であっても一人で横断する際、恐々わたっている姿をよく見かけることから、24時間の歩者分離が必要と考えていますが、今年の4月から大阪では初めての、時間限定歩者分離信号が堺市北区の中百舌鳥団地西交差点に設置され、運行されていると聞き、私も先日、その状況を見に行ってきました。
堺市立金岡南小学校の子どもたちが800人も横断する交差点で、交通安全を見守る方も4人ほどいました。子どもたちの通学時間帯として7時30分から9時までの時間限定歩者分離信号です。子どもたちが横断する時間は車両が全て止まっている状態なので、右折車に巻き込まれる心配がないもので、非常に安心して安全に渡れていると実感しました。
24時間の運行が無理であれば、こういった時間限定の歩者分離信号も設置している交差点もあるので、本市も検討すべきではありませんか。
まずは、24時間の歩者分離信号の社会実験を行うよう門真警察に要望すべきだと考えますが、市の考えをお聞かせください。
【答弁】
豊北議員のご質問につきまして、私よりご答弁申し上げます。開校前後の状況についてであります。
はじめに、開校前における安全対策の検討状況についてであります。当該交差点における安全対策につきましては、地域の代表者やPTA、学校長などで構成する学校設立準備会にて様々議論を重ねた結果、具体的には、交通専従員の配置をはじめ、カウントダウン式歩行者用信号機への付け替え、8時から8時30分の間、青色点灯時間を6秒延長、さらには、右折車に注意を促す看板の塗り替えを実施したところであります。
開校後の子どもたちの状況につきましては、登校時の様子を現地確認することはもとより、交通専従員への聞取りなどを通して把握しており、現状では円滑に横断できるようになってきておりますものの、当該交差点における右折車との接触の可能性について、懸念しているところであります。
次に、PTA等からの意見についてであります。開校当初に学校長や交通専従員からも同様に右折車との接触について不安があるとの意見があったことから、それらも踏まえて歩車分離式信号機への変更について門真警察署に要望したところであります。
次に、歩車分離信号の社会実験についてであります。
まず、門真警察署にいつ、どのように要望したかについてでありますが、8年4月22日に教育長が門真警察署を訪問した際に、現状の安全対策をご説明した上で更なる対策として歩車分離式信号機への変更を要望いたしました。
本要望に対し、門真警察署からは、今回の学校統合にあたって行った安全対策の実施から間もないこともあり、まずはその効果検証が必要であるとのことではございましたが、歩車分離式信号機への変更については、大阪府警本部に対し申し送りを行うとの回答をいただいております。
最後に歩車分離信号の社会実験を行うよう門真警察に要望することについてであります。当該交差点における社会実験の実施主体は大阪府警及び国道事務所でありますことから、現状の効果検証を踏まえ、それぞれにおいて必要性も含め判断されるものと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
【再質問】
門真警察署に8年4月22日に歩者分離式信号機の設置について要望し、「門真警察署からは、今回の学校統合にあたって行った安全対策の実施から間もないこともあり、まずはその効果検証が必要であるとのこと。歩者分離式信号機への変更については大阪府警本部に申し送りを行う」との回答を得ているとの事ですが、効果検証についてはいつからいつまで、どのような検証を行うのか市として確認をしているのか。確認していないのであれば、先ほどの答弁にもあったように、開校後3か月が経ち、これまでの対策によって、現状では円滑に横断できるようになってはきているものの、当該交差点における右折車との接触の可能性に懸念を抱いている。学校長や交通専従員からも不安があるとの意見があるとのことですから、子どもたちの更なる安全対策を確実に図っていく為にも確認すべきと考えます。合わせて大阪府警への申し送りについても、いつ申し送りが行われたのか確認すべきです。答弁を求めます。
次に、社会実験については、実施主体は大阪府警及び国道事務所であることから、必要性も含め判断されるものと考えているので、市としては要望することは考えていないとの答弁でしたが、学校の統廃合によって、北巣本四宮小学校の子どもたちの新たな通学路となったのが、この危険な国道163号の宮前町交差点の横断です。
子どもたちに事故があってからでは、遅いのです。門真市教育委員会として、子どもたちが安心して安全に横断できるようにするため歩者分離式信号機が必要だという判断に至ったのですから、歩者分離式信号機を設置するのかどうか最終判断をするのは、門真市でないにしろ、門真警察に対して歩者分離式信号機が設置できるのか社会実験をしてもらいたいということを市として要望していくことが重要ではないですか。答弁を求めます。
【答弁】
豊北議員の再質問につきまして、私よりご答弁申し上げます。はじめに、検証等の確認についてであります。
検証につきましては、期間や方法を限定するものではなく、門真警察署において、日々のパトロールや立哨を通して、危険性について検証していただいているものと認識しております。
次に、門真警察署から大阪府警本部への申し送り時期につきましては、令和8年5月とお聞きしております。
最後に、社会実験実施の要望についてであります。
教育委員会といたしましては、歩車分離式信号機の設置を要望しており、その実現過程において社会実験が必要であるか否かは大阪府警及び国道事務所にて判断されるものと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。