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    2025年第4回定例会 議案に対する討論

    [2025.12.19] -[議会活動]

      豊北 ゆう子 議員

     
     議席番号12番、日本共産党の豊北ゆう子です。
     日本共産党議員団を代表し、「議案第77号(仮称)門真市立文化創造図書館の指定管理者の指定について」賛成、議案第82号、門真市保健福祉センター条例の一部改正について」は反対の立場で討論をします。 

     まず、「議案第77号(仮称)門真市立文化創造図書館の指定管理者の指定について」です。この議案は令和8年2月から令和13年3月31日まで、(仮称)門真市立文化創造図書館の指定管理者をカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に指定するものです。
     党議員団は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が各地で行っている図書館での問題点について、これまでの議会でも度々指摘してまいりました。一つは書架の配架方式です。カルチュア・コンビニエンス・クラブが行っている「ライフスタイル分類」は、全国の図書館や市民プラザ図書館で採用されている日本十進分類法と異なり探しにくい分類であること、また、図書カードに関してはポイントの付与など事業者への利益供与となる民間カードの導入による問題です。また、民間委託による図書館司書の配置率の低下等も問題としてきました。
     今回の質疑の中で、配架については利用者が利用しやすい十進分類を一般書コーナーの2階3階では行うとのこと。1階(日常生活に関わりの深い資料コーナー)4階(児童書コーナー)がライフスタイル分類ということで、ライフスタイル分類がすべてではないことが明らかになりました。図書館司書資格保持者の割合が50%以上、委託業者によるカードの導入は予定していないこと。また、民間が経営すると収益を求めるため人員削減などサービス低下の危惧については、「管理・運営基準書において業務報告書を毎月提出することや連絡調整会議を開催し事業進捗や結果、報告により 情報共有等を行い、同基準書で利用者アンケートを実施することとしており、これらを通して図書館サービスの質が確保されるようチェックしていく」との答弁でした。また、選書など基幹業務を市が担っている点も重要と考えます。今後、(仮称)門真市立文化創造図書館の管理運営基準書及び図書館法を遵守し、市民に親しまれる施設となるよう要望します。 

     次に、議案第82号、門真市保健福祉センター条例の一部改正についてです。 
     本議案は保健福祉センター診療所の内科小児科の土曜診療を令和8年4月1日に廃止する内容です。質疑で明らかになったことは、保健福祉センター診療所の内科小児科は、平成12年の保健福祉センター開館と同時に開設し、土曜日夜間及び日曜祝日、年末年始の診療を実施していましたが、近年、土曜日夜間の受診者数が減少していることから、土曜日夜間の診療を廃止するものとの事でした。しかし、令和元年からこれまでの利用者数は令和元年の286人から、コロナ禍の令和2年60人、3年55人、5年度44人と下がってきていますが、6年度は131人と増え、7年度も11月末までで75人と100を超える状況となっています。
     そもそも、門真市保健福祉センター条例では、(設置)第1条 市民の健康の保持増進及び福祉の向上に寄与するため、保健・福祉・医療サービスを総合的に提供するとともに、保健福祉活動の拠点として、設置すると規定しています。
     代替え施設があるとの事ですが、その施設は枚方市や大阪市内と遠すぎます。市内にあってこそ、市民が利用しやすく役に立つものです。土曜日の利用者が減少していることを理由にあげていますが、現に受診される人が増えている状況であり、廃止するのはあまりにも拙速と言わざるを得ません。本市は、子育て層の流入を促進するため子育て支援策を進めていますが、今回の土曜夜間診療、特に小児科診療の廃止は、子育て支援に逆行するではありませんか。
     来年度予算で一般財源6億円を市が削減しようとしていることが、今回の廃止につながっていることは明らかです。保健福祉センターの「土曜日夜間診療を廃止する」議案第82号「門真市保健福祉センター条例の一部改正について」は認められないことを述べ討論とします。