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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.2556(2025年6月22日号)

    [2025.6.20] -[門真民報]

    民間タワーマンションへの助成金で事務処理誤りなど次々と明らかに!

    総務建設常任委員会に福田英彦議員

    総務建設常任委員会が10日開かれ、福田英彦議員が出席しました。
     委員会に審査が付託された案件は12件で、審査の結果、いずれも全会一致で可決すべきものと決定しました。
     福田議員は、(仮称)浜町みらい公園整備工事請負契約の締結について整備概要と工事の安全確保について質し、税条例の一部改正については「特定親族特別控除」の概要や利点・課題等について質しました。

    大丈夫か?ころころ変るタワマン販売時期福田議員の指摘で問題次々、市も対応検討

    所管事項に対する質問で福田議員は、41階建て民間タワーマンションに対する45億円の助成金支出について多くの問題点を明らかにしました。
     タワーマンションの事業者のホームページにおいて、販売時期が昨年の12月末から毎月変更が加えられ、現在7月中旬となっている理由について質し、「第1期販売に向け社内検討を行っている。来場者の声を聞きながら慎重に検討しているとのこと」と答弁しましたが、関心を持っている方の「大丈夫か」との疑問に答えるものとはならないこと、担当部局が事業者のホームページを全く把握していなかったことは深刻だと厳しく指摘しました。

    助成金支出根拠の要綱は内容も大問題!
     また、令和6年度に支出された助成金6億4395万円の関係文書を開示請求により取得した福田議員は、その内容の問題点について質しました。
     一つは、支出負担行為の契約方法を記載する欄が「随意契約」となっていることについて質しましたが、随意契約は誤りで空欄にしておくべきだったと驚くべき答弁で、財政担当者もチェックしていいなかったと謝罪、訂正を検討するとしましたが、対価性のない助成金支出の問題点がここでも浮彫りとなりました。
     二つ目には、助成金要綱が昨年7月19日に一部改正されていることからその内容についてただしましたが、駐車場と駐輪場の台数等の記述は「まちづくり基本条例にも既定があり重複しているため要綱から削除した」との答弁に対し、「どの様な内容か、どちらが優れているのか」との質問に答弁ができず、委員会は「暫時休憩」となりました。
     再開後は、「今後の対応も踏まえ、要綱改正を検討する」としましたが、なぜこのような文言削除が行われたのか明らかとなっていません。
     タワーマンションへの45億円の助成金支出の根拠となる助成金要綱は、制定の過程も極めて不透明で、知らない間に「改正」され、事業者いいなりの改正の可能性もあります。 そしてその内容の不備を指摘されるとあっさり「改正を検討する」と極めてずさんな対応で、福田議員が指摘をしなければそのままです。今後も助成金支出については徹底調査のうえ厳しくチェックしていきます。

    旧北小学校の跡地活用、北島西・北土地区画整理事業「スタジアム」案の問題点、大阪・関西万博の懸念材料に対する認識を質す

    この他、所管事項に対する質問で福田議員は、①旧北小学校の跡地活用については、土地区画整理準備組合設立に向けた説明会の内容と旧北小学校跡地活用の考え方と事業手法について質し、市がまちづくりの考えをしっかりし進めることを求めました。
     ②北島西・北土地区画整理事業については、業務代行者提案の「スタジアム」の具体内容についてただし、問題点について指摘するとともに、整備するのなら、市民に親しまれ利用しやすい施設を整備するよう要望しました。
     ③大阪・関西万博推進事業については、メタンガスによる危険性、熱中症リスク、ユスリカの大量発生、レジオネラ属菌の検出と言った懸念材料に対する認識等について質し、協会の対応について答弁がありました。

     

    全国で3番目に高い介護保険料引き下げの市独自対策を

    民生水道常任委員会 豊北ゆう子議員

    民生水道常任委員会が11日開かれ、豊北ゆ子議員が出席しました。
     委員会に付託された案件は、条例案件5件、予算案件1軒の計6件で、質疑の後いずれも全会一致で可決するものと決まりました。
     「門真市立文化創造図書館条例の制定について」は、古川橋駅北側の元門真市立第一中学校跡地に建設中の図書館・生涯学習複合施設「門真市立文化創造図書館」の設置や管理等に関して必要な事項を定めるものです。施設管理・運営は指定管理者が行います。
     豊北議員は貸出施設や駐輪場等、費用の算出根拠を質すとともに、自転車駐輪場については200円と有料になっていることから、なぜ無料でないのか、利用者への減免など配慮について質しました。 答弁では、駅前であることから施設利用以外の駐輪が想定され有料にすることで、施設利用者の駐輪スペースを確保するため。また減免については検討すると述べました。
     「門真市立図書館条例の一部改正について」は、門真図書館(新橋町)の廃止(令和8年3月1日)、古川橋図書館の設置等を定めるものです。門真図書館2階の資料室は、公共施設再編に伴い、北島図書館が移転するまでは現在のままです。

      「門真市手数料条例の一部改正について」は、小動物の火葬に係る手数料を定めるもの。

     「門真市廃棄物の減量推進及び適正処理に関する条例の一部改正について」は、令和8年4月から一般廃棄物の持ち込みごみの利用料を、収集運搬を伴う処分は10㎏100円→130円、処分のみは10㎏90円から120円とするものです。受益者負担の適正化によるものとの理由です。  

    一般会計補正予算では生活保護基準の引き下げを見直し、元に戻すよう国に求めること

    生活保護の生活扶助基準特例加算について、1人千円を10月から千五百円に加算するもので、それに伴うシステム改修費396万円(国2分の1)です。豊北議員は、2013年に行われた生活保護基準額の引き下げで生活が苦しくなっている。国に対して元に戻すよう要望を求めました。

    コロナワクチン接種
    3千円→7600円

    コロナワクチン接種の自己負担が、3千円から7600円になります。これは国の助成が令和7年4月から無くなったことによるものです。市民が受けやすい接種費用にしていくことが求められます。

    建築資材の高騰で建設事業費の追加
     その他、市立生涯学習複合施設建設事業に係る建築資材の高騰による6億263万円の追加については、しっかり精査することを求めました。
     また、生涯学習新施設整備(旧砂子小学校大規模改修)事業のエレベーター設置に伴う設計業務に関する追加についても質しました。

    給付費の抑制より、国の負担率の引上げを
    緩和型サービスでなく必要なサービスに

    所管質問では、全国3番目に高い介護保険料の引き下げに対する対策や要支援1と2の人に対して行っている介護予防・日常生活支援総合事業の状況について質問しました。

    従来サービスは受けられず 殆ど緩和型A
     2017年から、介護給付費を抑制するため、要支援のサービスを①従来相当型②緩和型A③緩和型B(ボランティア主体)④短期集中型Cに分けました。 くすのき広域連合組合時から、殆どの人が緩和型Aのサービスに移され従来相当サービスが受けられない状況でしたが、くすのき解散後の本市の状況について質すと、訪問型98%、通所型99・1%、といっそう緩和型が進められていることが明らかとなりました。
     豊北議員は緩和型への移行促進について、必要なサービスが受けられているのか疑問だと指摘しました。   昨年4月から第9期介護保険事業が始まり、門真市の保険料は8749円となり、全国3番目に高くなったことから市民からの苦情等について質しましたが具体的に述べず、「ご意見をいただいている」と答えるのみでした。

    公費を投入し保険料の引き下げを
     保険料引き下げの対策については、「介護保険料の上昇を抑制するためには介護予防施策の推進が極めて重要であると認識し、特に通所型サービスCを訪問でもできるようにし可能な限り自立した生活を営むことができるよう支援し、介護給付費の増加抑制に努めていく」と述べました。
     豊北議員は市がサービスを緩和し給付抑制しても、保険料が上がり続けているのが現状であり、国の負担率を引き上げる以外にないと厳しく指摘し、制度の見直しを国に要望すること、本市の一般財源を繰入れることを求めました。