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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.2542(2025年3月2日号)

    [2025.2.28] -[門真民報]

    タワマンの助成金説明しない異常
    無駄遣いより暮らしに寄り添う施策を

    第1回定例会(3月議会)はじまる

    門真市議会第1回定例会(3月議会)本会議が2月25日に開かれ、3月21日までの会期でスタートしました。
     まず、宮本一孝市長が、令和7年度の「施政方針」について説明しました。
     施政方針では、子育て分野では、「こども家庭センター」の設置
    、「支援対象児童等見守り強化事業」の実施、「病児病後児保育事業」の拡充等の新規事業に触れ、教育分野では、新規事業の説明はなく、学校給食無償化を条例により制度化したことには全く触れませんでした。また、児童生徒一人一台端末を導入したGIGAスクール構想についてはさらに推進するとしましたが、効果検証は全くありません。

    全国で3番目に高い介護保険料引下げや難聴高齢者の補聴器補助制度創設は無し
     健康管理分野及び福祉分野では、「重層的支援体制整備事業」や「成年後見制度利用促進のための中核機関の設置」を挙げましたが、高齢者への支援では、高い介護保険料の引下げや事業計画時も切実な要望のあった「難聴高齢者への補聴器補助制度」の創設などはありませんでした。障がい児(者)等への支援については、「医療的ケア児者及び重度の障がい児者を含むすべての障がい者等やその家族が安心して暮らし続けることのできるよう、市内での短期入所などの障がい福祉サービスの提供体制の整備に努める」としましたが、一昨年9月で採択された「医療的ケアが必要な肢体不自由児者の為の施設設立、その他要望に関する請願」を踏まえ、具体化することが強く求められます。

    財政が厳しいと言いながら、まちづくりの無駄遣い改めず

    まちづくり分野では、駅周辺のまちづくりについて述べられましたが、古川橋駅北側に建設が進められている41階建民間タワーマンションへの45億円の助成金に関する説明は一切ありませんでした。この助成金は、基本設計や詳細設計に対する助成金については、令和4年度と令和5年度の当初予算、建物建設にへの助成金は令和6年度の当初予算に計上されましたが、その時も施政方針では一切説明されませんでした。

     このほか北島西・北地区の区画整理事業では、原風景が残るまちづくりや南東地域の公共施設の再編計画については、市民の切実な願いが反映されているのかどうか疑問です。

     「財政運営」の項目では、「さらに厳しさを増す」、「財政構造は極めて硬直化」しているとの考えを示していますが、効果額も示さない、市民に事業内容を全く知らせない民間タワーマンション建設に対する45億円の助成金支出は異常ともいえるまちづくりの無駄遣いで、無駄遣いやめて暮らしに寄り添う施策を進めることが求められます。

     施政方針に対する代表質問は、日本共産党議員団を代表し、豊北ゆう子議員が質問に立ちます。
     3月7日(金)午前10時から予定されており、宮本市長の姿勢を厳しく質します。ぜひ傍聴にお越しください。
     施政方針説明後は、今議会に提案される議案説明、質疑等が行われ、各常任委員会に審査を付託することが決定しました。

    事業者言の交付申請そのままに41階建タワーマンションへの助成金予算は認められない!

    本会議の議案上程時に福田英彦議員が追及

    上程された議案のうち、令和7年度一般会予算に計上されている住宅市街地整備事業助成金に含まれている民間タワーマンションへの助成金及びこれまでに支出された助成金の算定根拠、審査の有無について質疑しました。
     答弁では、令和4年度から6年度まで支出済み又は支出予定のタワーマンションに対する助成金は、事業者から「交付申請」された額といずれも一致しており、現在建設が進められている建物の規模や部屋数などが変わっていることを指摘しましたが、「住宅戸数や延床面積がそのまま影響するものでない」、「交付決定額を下回らなければ、交付額決定額の変更はない」と答弁しました。予算案が審査される総務建設常任委員会でも慎重な審査が求められます。

    パーティ券「裏金事件」の幕引き許さない! 疑惑の徹底解明を!

    清水ただし元衆院議員、上脇博之教授がビック対談

    しんぶん赤旗の「政治資金パーティー裏金事件」スクープと国会での論戦、上脇博之教授の裏金議員などへの告発によって、「裏金問題」が昨年の総選挙でも大きな争点となり、与党が過半数割れを起こす決定打となりましたが、企業団体献金の禁止など進まない政治改革、地方にまで広がっている「裏金問題」の徹底究明と追及が求められている中、「幕引きは許さない!パーティー券裏金疑惑解明 自公過半数割れの立役者 神戸学院大学法学部教授の上脇博之さん、日本共産党元衆議院議員の清水ただしさんのビッグ対談」が寝屋川市民会館大ホールで開かれ、多くの参加者が2人の対談に聞き入りました。
     「ビッグ対談」は大阪12区市民連合と進歩と革新をめざす寝屋川市民懇話会が主催し、北河内各市の革新懇準備会などが賛同団体となり開かれました。

    しんぶん赤旗のスクープが総選挙で与党過半数割れ実現の決定打!

    日本共産党元衆議院議員の清水ただし氏は、しんぶん赤旗によって、自民党の派閥にる政治資金パーティー券の収入が、政治資金収支報告書に記載されていないものがあることを指摘したことをきっかけに、この問題がクローズアップされたことを報告。その後自民党の組織的な「裏金事件」へと発展し、国会の論戦と合わせて総選挙の一大争点となり、マスコミの世論調査では「与党過半数維持」とされていた選挙最終盤に、公認されなかった「裏金議員」の候補が代表を務める支部に2千万円の活動費が支給されていたことをしんぶん赤旗がスクープ。与党過半数割れの決定打となったことを詳しく報告しました。
     こうした経過の中で、上脇教授の「裏金議員」への刑事告発は、この問題の真相を解明するチカラになったことも併せて報告されました。
     また、政治資金パーティー券問題は、大阪維新の会の問題もあることを詳しく報告しました。この他、官房機密費が与野党の議員に配られていたこと、連立を組む与党には背広の仕立券が配られていたことも明らかにしました。さらに、IRカジノとセットの「大阪・関西万博」についても言及し、夏の参議院選挙で、IRカジノ反対の議員として大阪から国会へと決意を表明しました。

    企業の券購入禁止しないと「裏金」無くならない、「国民が忘れないこと」が大切

    「裏金議員」の刑事告発を続けている上脇教授は、しんぶん赤旗記者の調査力を高く評価したうえで、告発を続けているうちに、弁護士に依頼せずに一人で告発文書等の作成が可能となったこと。告発時期が年末年始と重なり、「2年連続して年末年始が無かった」とユーモアたっぷりに報告しました。
     また、「裏金」問題は、またもしんぶん赤旗のスクープで、国政だけでなく、地方でも明らかとなり、その詳細について説明、刑事告発を行ったことも報告しました。
     さらには、齋藤元彦兵庫県知事の運動買収と業者の被買収の刑事告発についも行ったことを問題点を含め報告しました。
     そして上脇氏は「なぜこのような刑事告発を続けているのか、その思いは」との問いに答え、議会制民主主義は、選挙を通じて議員が選出されることではなく、民意が議会に反映されて始めて「議会制民主主義」といえることを強調し、国も地方も歪められているとしました。
     見て見ぬことはできないと、自分ができることとして刑事告発を行っている、裏金問題は幕引きされようとしてるが、何も解決していない。企業団体献金を禁止しないと裏金はできる、「国民が忘れないことが大切」であることを強調しました。
     対談には、福田英彦議員も参加し、3月議会の論戦に生かします。