[2024.7.26] -[門真民報]
門真市職労役員を「だまし討ち」不当な懲戒処分取消求めた裁判
第2回口頭弁論で原告側が被告側に求釈明
門真市職労役員2名に対する不当な懲戒処分の取消と公平委員会裁決の取消を求めた訴訟の第2回口頭弁論がが18日、大阪地方裁判所で行われ、福田英彦、豊北ゆう子議員も参加しました。
被告側は、争点そらしの反論
口頭弁論では、前回の原告側の主張に対する被告側の反論がありましたが、これまでにほぼ争いのない事実経過を述べただけで、この裁判の争点そらしともいうべき内容でした。
裁判の争点は、労使合意により認められた勤務時間内の組合活動ではないと言いながら、労使のガイドラインに基づく協議を行うことなく、本人に注意を行うことなく、約半年間も放置し、「観察記録」を根拠に懲戒処分を行うという「だまし討ち」ともいうべきもので、そのことについては何ら触れられていません。
原告側からはその点について被告側に釈明を求めていますが、裁判所は原告側の主張を認め、次回は被告側が原告側に釈明することとなりました。
この裁判は、懲戒処分の取り消しを求め2020年12月に公平委員会に対し行った審査請求は、2023年9月28日に「棄却」との裁決が行われており、その裁決の取消も求めています。
口頭弁論終了後は、弁護士会館で報告集会が行われました。
裁判傍聴は、30人余りしかできませんが、傍聴支援には56人が参加したことから、口頭弁論の様子などを代理人の弁護士からそれぞれ報告がありました。
そして、各団体等から裁判に対する激励の発言がありました。
福田議員も、7月7日の市長選挙後の状況等を報告したうえで、党議員団として引続きこの裁判を注視していくと述べました。
次回の口頭弁論は9月18日、午前11時から行われます。
「国保・介護の保険料引き上げは許せない」解散総選挙で日本共産党の躍進を
第19回日本共産党門真女性後援会総会
日本共産党門真女性後援会が20日、第19回総会を開きました。
日本のジェンダーギャップ指数は118位
前田美子会長は、76年ぶりに保育士の配置基準が改善したことを報告。一方で、日本のジェンダーギャップ指数は世界で156カ国中118位。政治・経済分野でも男女格差は埋まっていない。政治がこの問題に真正面から取り組むことが課題。沖縄の米兵による性的暴行事件や先の市長選にも触れ、引き続き要求実現に私たちも継続していくことが大切。活発な意見を出し合おうと挨拶しました。
来賓には、亀井あつし前市会議員、福田英彦議員が出席しました。 代表で亀井前市会議員があいさつし、市長選挙を通じて、「国保料・介護保険料引下げて」の市民の思いにこたえるためにも、物価高騰から市民の暮らし守るためにも政治を大本から変えなければ解決しない。解散総選挙で日本共産党の躍進にみなさんと一緒に頑張ると決意を述べました。
一部の総会では、活動報告、活動方針、次期役員等の提案が行われ、新しい会長に引き続き前田美子さんが選出されました。
国保・介護の保険料の高さに怒りの声
参加者からは、市からの保険料の通知書を見てそのあまりの高さに対する怒りの声や、交通不便地域の問題、中学校の教科書採択についてなど次々と意見が出されました。
二部では、大阪府下で活躍中の「ただまさしバンド」のみなさんの歌と演奏で、懐かしい歌や平和の歌等参加者も一緒に歌いました。
300日切った万博
危険な万博今こそ中止決断を
来年4月の大阪万博開幕まで300日を切りました。
各地でキャンペーンがされていますが、依然、大きな盛り上がりはありません。
チケット販売数は目標1400万枚に対し6月末で2割にとどまり、大半は「企業による購入」(万博協会幹部)とされます。
いまここで立ち止まり、中止を決断することを改めて訴えます。
「今さら中止は無理では」との声も聞かれます。
しかし、1995年、東京都知事選に勝利した青島幸男氏が公約通り「都市博」中止を決めたのは開幕の298日前でした。要は政治の決断です。
◆危険な危険な会場に不安
中止すべき大きな理由は安全性への懸念です。とくに不安を広げているのが3月のガス爆発事故です。
会場となる夢洲(ゆめしま)はゴミの最終処分場です。
事故が起きた1区には団体バス乗降場が設けられますが、地下には焼却灰、下水汚泥など有害な廃棄物が埋め立てられています。土中で発生する大量のメタンガスを常時83本のガス抜き管で排出しており、起こるべくして起こった事故と言えます。
事故当時、万博協会は「(1区以外では)可燃性ガスの発生はない」とし、その後も「ガス発生の可能性は極めて低い」と繰り返してきました。
本紙は、メイン会場の2区・3区を通る地下鉄工事でメタンガスが検知されていた事実を指摘。5月末、協会はようやく事実を認めました。
「いのち輝く」を掲げながら、危険なガス発生の事実を隠してきた協会の姿勢が厳しく問われます。アクセスが夢咲トンネルと夢舞大橋の二つしかない夢洲で大規模災害が起きた際の避難計画もいまだにありません。
6月に「防災実施計画」が一部明らかになりましたが、津波や強風のなか「孤立が想定される15万人を船舶などで近隣の舞洲や咲州に避難させる」などに対し現実性に疑問の声があがっています。
高さ20メートルの大屋根リングは「落雷の危険性が高い」と指摘されます。
夢洲では強い毒性を持つヒアリ550匹が発見されています。
チケットが売れないなか大阪府は学校行事として児童・生徒を万博に参加させる「無料招待事業」を進めていますが、教職員組合などから事業の中止を求める声が上がっています。 メディアからも「こんな場所でなぜやるのか」と疑問が出ています。
夢洲を会場にしたのはカジノ建設のインフラ整備に公金を投入するためです。
万博をカジノの隠れみのにしたことが矛盾を広げています。
◆さらなる負担増も
さらなる負担増も明らかになっています。
各国が独自に建設する海外パビリオンの遅れから、協会が「簡易型」を9棟整備したものの移行が進まず、日本側が最大76億円を負担することを協会が明らかにしました。
チケット売り上げで賄う運営費は当初見込みの1・4倍の1160億円に増加。
赤字になればなし崩しで国民負担になる恐れがあります。
電子チケットに加え紙チケット導入を決めたことで事務経費21億円が追加されるなど一歩進むたびに負担がかさむ様相です。
「万博を中止し予算を暮らしに」「能登の復興に」の声を大きく広げましょう。(しんぶん赤旗「主張」7月7日付)
ガス爆発事故の再発防止は無理
危険な万博へこども動員は中止を
福田英彦議員が夢洲の現状を確認
万博開催まで9カ月を切った17日、福田英彦議員は、万博会場となる夢洲の現状を確認しました。前回訪れたのは夢洲が万博会場となった2018年12月。
巨大な大屋根リング整備がすすめられていましたが、危険な万博へのこども動員は中止すべきと改めて感じるものでした。
2018年12月撮影の夢洲(万博用地部分)
現在大屋根リングはじめ整備中の夢洲
整備中の大屋根リング